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佐々木の冒険  作者: 芋猫
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1997年

1997年6月10日(火)〇〇新聞朝刊

天皇ご一家の御所に侵入者か 宮内庁緊急記者会見 テロの可能性も


10日未明、皇居に侵入者が現れたと緊急の発表があった。牧田宮内庁長官は記者団の質問に答え「現在被害状況を確認している。陛下含め天皇ご一家に怪我はなく無事は確認できている。今は別室にて警備下にある」としている。詳しいことは随時記者会見に応じるとのこと。皇居警察の藤ケ森警視監は異例の事態に懸念を示しており、皇居警察の総力を上げて再度警備体制を敷くと名言。事実確認を始め侵入経路と見られる箇所の検証などど含め対応にあたっている。(関連記事2、3面)



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とんだ茶番だ。ひねりも何もない。


朝刊の1面の記事に目を通し、千年(ちとせ)は溜息をついた。五反田のコーヒーハウス。通勤前のサラリーマンがポツポツと見られる。千年自身もこれから出勤しなければならない。あのお方に仕える身として、今までたくさんの修羅場をくぐってきている。あの程度の騒ぎでうろたえるようなことがあってはいけないのだ。八咫烏としての職務を全うするまでだ。

千年はカップに残った珈琲を飲み干し、店を出る。


「佐々木くんを早く起こさないと」


初夏の風が気持ちよく抜けていった。



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