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21 軍神抗う

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 21 軍神抗う



 武村は大元帥となった翌日にガイア帝国の第一の大将軍、王侯を解任した。

 これに王侯将軍は激怒。私兵を率いて、帝国に反旗を翻した。

 王侯軍は第七軍で構成されていたが、王侯将軍よりも帝国に忠誠を誓うものが殆どであった。

 その為、王侯に付き従うのは王侯軍の中でも忠誠厚き『王侯四天王』と呼ばれる生え抜きの将軍達である。

 軍勢としては八千と言う事であったが、それでも軍神と謳われる王侯の反乱に国中が恐怖に震え上がらせた。

 さらに王侯軍に所属している鷹匠家の令嬢……麗花を王侯は神輿として担ぎ上げたのだ。


『今の暗愚な皇帝よりも鷹匠麗花様こそが、国を総べるのに相応しい。

 麗花様も皇族の血縁であり、正当性は十分である。麗花様を新たな皇帝として即位させて見せよう』


 武村はまたもやお嬢様関係の問題がらみに辟易とした。

 恐らく今頃、麗花は巻き込まれて戸惑っているだろうことが目に浮かんだ。


 ――また麗花様絡みの問題が生じてしまった……。


 武村は低く唸った。

 これを鎮圧するために武村は元大総統の長男である鷹匠銀翼大将軍を指名した。

 帝都のガイア帝国軍の軍事基地の一室にして、銀翼を招き入れた。

 部屋の扉があき、銀翼が大元帥の執務室に入室した。

 大総統の面影があるオールバックの青年……少し気難しそうな御仁だ。

 武村と銀翼は時々、それぞれの軍を率いて合同演習を行う間柄でもある。

 そして銀翼には人間最強である新島彰敏の手解きを受け、練兵された強軍を持つ。

 故に、鷹匠銀翼の勝率は九割を超え、常勝無敗の勇将としてガイア帝国中に鳴り響いている。


「銀翼……王侯将軍に勝てるのはこの国においてお前を置いて他にはいない」


 期待を込めた面持ちで武村はそう告げた。


「私にお任せください。王侯将軍は最早、古い時代の遺物。

 この私には新島彰敏殿から授かった強軍があります。負けることはあり得ません」


 銀翼は一礼し、爽やかな笑みで自信満々に受け答えた。

 銀翼の不敗神話を築き上げた強軍……新島部隊。

 新島彰敏から手ほどきを受けて練兵された強軍こそが、銀翼の自信となっているのだ。


 ――銀翼が負ける事は万に一つもあり得ない。


 王侯将軍を超えたと言わしめた鷹匠銀翼……武村は何時しか彼に絶大なる信頼を寄せていた。


「一つお願いがあるのだが」


「何でございましょう?」


「王侯将軍に担ぎ上げられ、巻き込まれた麗花様を救出して保護してくれ」


「当然です。我が妹はこの私が責任を持って取り戻して見せます」


「ああ、お願いだ」


 武村は麗花の身を案じていた。だが、麗花の兄である目の前の男ならばきっと保護してくれるだろう。

 鷹匠銀翼……有能な人材だと武村は評価し、彼に全て託すことに決めた。

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