this is verycrazy accessory !
「」は喋った内容、『』は「」内の「」です
▕│:この世界は何年ぶりだろうか
静かな物置に叫び声がこだまする。
懐かしい。
自己紹介が遅れたな。私の名はアリドルト。
喜ばしいことに、最序章の解説役を任された。
・・・おっと時間が来たようだ。
いや、本当に時間が来ることはないが。
それでは、また
アチデンの司令室に、4人の人影がある。
この4人は、生粋の軍人だった。
この男女への司令は世界の視察。
アフリカから日本まで、実に12万kmの旅である。
4人に、実に司令官であろうと言う、
妙に多い刺繍を胸に施してある軍服を着た老婆が
ドスの効いた しかしどこか優しい声で
話しかける。
「お前らは世界横断につき、天部に異動だ。」
4人は嫌そうな顔を浮かべた。
大西洋と太平洋のド真ん中にひとつずつ、
2つの大陸があった。
西にアチデンタリス。東に
何発の核が撃ち込まれた事だろう。
矢や銃弾が飛び交う。アメリカとしてはいい迷惑だ。
そんなこともお構い無しに殺し合いを続ける。
所詮国のトップも馬鹿だった。
世界横断がはじまった。
男2人、女2人に別れて13回の合流を挟み
大西洋から日本。果てしない旅。
そんな旅の、男たちの一日目の夜。
「…なあ」
「ん?」
オレンジと黒の髪色をした 能力:槍 の青年が
子供のような顔を浮かべて話しかける
「お前の能力剣だろ?」
「おう」
「俺槍じゃん」
「うん」
「確かにお前も当たりとは言えんけど
使えんことは無い追加効果あるじゃん…」
「うん」
「なんで俺だけナシなん?」
「…ふふっw」
「女子達に強い能力集まりすぎなんだよ」
「俺の追加効果はふつーに強えよォ」
「『切ったものを磁石にする』だろ?確かに
強いかもしんねーけどさぁ…」
「けどなんだよ」
「頭良くないと使えないじゃん」
「残念俺頭いいんだ」
「黙れIQ82」
「ちょっ…オメーなぁー
それ言われて勝てるわけねーだろーがよォ」
剣の男は豪快に笑った。
槍の男は可愛く笑った。
4日前あったばかりなのに、2人はまるで
親友だった。