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(87)頑張る悪循環

 暇だ。マジでする事ない。見張ってるだけだけど、異常なんてないしな。


“サポートさん。なんか大きく自体が動く可能性ってある?”

“迷宮の生み出す魔物次第でしょう。予想では超大型のクラーケンが出てくる可能性があります”

“クラーケン、………タコか。タコ焼き食べたいな。周辺に材料はある?”

“買い出しの時にすべてそろっております”

“出たら食べてみるか”


 出たらの話だ。今のままで順調にいてっていてここから一気に形勢逆転は現実的じゃない。


❖  ❖  ❖


 と、考えていた夜中の自分をぶん殴りたい。フラグを立てんなっての。

 夜が明けたらクラーケンが出てきちまった。しかも、そいつに帝国海軍の船が一隻潰されちまって防衛ラインを立て直している所だ。領主軍の船に乗ってる俺達も防衛ラインを組み直してクラーケン包囲網を築いていく。


「船を安定させ、船体の側面を奴につけるのだ!!」

「よっしゃー! 行くぞー!!」


 船員が舵輪を回して進路を調整し、魔術師たちが風魔法で帆に風を当てて速度を出す。すると、普通の帆船ではありえない軌道を取って迫りくるクラーケンから離れつつ、船体の側面をクラーケンへ向けられた。すると、側面についた艦砲の砲撃が始まる。


「ってぇーーー!!!」


ドドドッドッン!!!!


 爆発音と共にクラーケンへ黒い砲弾が飛んでいく。クラーケンが触手を振う事で何発かは弾かれたが残りはクラーケンに直撃する。しかし、体の弾力と皮膚の強度でたいしたダメージにはなっていない様子。こいつじゃ、近くには寄らないだろうから帝国海軍の船に乗っている冒険者の活躍を見るか。


ダァアアン!!


 うお、船体に蛸足が乗って来た。


「冒険者、蛸足を引き剥がせぇ!!」


 船長の怒号を聞く前に切り捨てに行く。


「ふんっ!」


 大剣を振り上げて、蛸足を切り捨てようとしたけど、流石にサイズ差がある。あっちは直径十二メートル位でこっちは刃渡り二メートル位だぞ。あっ、だけど痛いのか引いてくれた。船には二本ほど絡みついてきたけど同じ様に切りつける事で何とか引き剥がす。


「また来るぞ、気ぃ張っとけ!」


 船長に言われた通り油断なく海面を見つめる。暇だった時と違い天気は良いが、海面はかなり荒れている。風魔法のお蔭で航行は出来そうである。以前、クラーケンからの蛸足が脅威なのは変わらないが。


「おい、もう一発蛸足が来るぞ!!」


 今度はさっきと違って叩きつけに来ている。船で受ける訳にもいかないので、俺達で弾き返すしかない。大剣に魔力を注いで、全力で振り抜く!!

 お、おお、なんと蛸足を切れちまった。肉体的にはかなり成長してるな、コレ。


「直ぐに離れる。荒っぽくなるから気を付けろ!」


 船長の声と共に大転換して俺達の船はクラーケンから離れていく。遠心力で外側に引っ張られる。蛸足切っちまったから狙いを俺達に絞り始めたらしい。余計な事をしちまったか?


「蛸足は捨てるぞ、手伝え」

「うん」


 スピードが下がるので乗っている蛸足を海に捨てる、海なら後でも拾えるだろ。

 くっそ、スピードが上がったのに、トンでもない速度で迫ってきやがる。しかも倍以上の蛸足で俺達の船を握りつぶそうとしてきやがる。

 他の戦艦たちもクラーケンを追って俺達の方に向けて撃ってきてる。くそ、流れ弾は当たんないようにしろよっての。……あ、でもスゴイ、正確にクラーケンにパスパス当ててる。


「きゃっ!」

「うおっ」


 四本の蛸足に捕まれた、くそ、斬り落としてやる。一本目は大剣を振り下ろして切り捨てて、下げた剣を振り上げて二本目を切り捨てる。三本目との間は空いてるから大剣を投げつけて、刺す。そして自分の足を速力重視に変形させて一気に近づいて、刺さった大剣を押し込みつつ蛸足を切断。そのまま、四本目をぶった切る。


「蛸足を捨てろ!!」


 取りあえず、蛸足を剣を使って船から叩き落す。クソ、クラーケンがさらに怒り始めた。

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