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(81)事故の報告会

 港に帰ってきた俺達は直ぐに冒険者ギルドへ異常事態の報告へ向かう。と言っても、俺以上のランクの人間がいたので報告はその人に任せる。俺達は釣果や捕獲した棘マグロを市場に下ろす事だ。


「今日は大変だったね」

「普段はあんな魔物は出ないんでしょ。海底に何かあったのかもね」

「海底に迷宮?」

「ありえなくはないんじゃないか? 魔力が滞留することで迷宮は出来るっていうし」

「海底に魔力が集められて迷宮が完成したのか」

「生物が入らないなら長い間高濃度で大量の魔力が滞留する可能性はありますね」

「そうなのか?」

「あり得るそうですよ。魔力は滞留しやすいですけど、風とかそういううのが入ってくるとそのまま洞窟内から吹き飛ばされるそうですよ」

「初めて聞くな」

「魔力の性質だからですね。まぁ、学術的にもまだ分かっていないことが多いそうです。一説には魔力は高位の存在の力を借りる為の触媒だとか」

「「そうなんだ」」

「興味なさそうですね」

「ワカバは勤勉だな」


 色んなことを調べているワカバの方がおかしいんだよ。って、何も分からないのに旅に出ている俺達の方がおかしいのか。


「サザナミ達は心配しているかな?」

「まだ仕事中じゃない?」

「帰ったら今日の事を話そうか」


 その日は港の雑用を手伝うと宿に帰る。

 宿ではその日の報告会を行う。


「今日は船が沈められそうで困ったよ」

「そんな事があったんですか」

「冒険者の間じゃ新しい迷宮が出来たって話だぜ」

「良かったの?」

「良くはないな安全な港があるのがこの港町の利点だし、そこが崩れるって事は相当、この街にとっては不利な事だと思うよ」

「定期的に海流を操作する儀式を行って魔力を祓っていた話だけど。それで対策しきれなかった奴なのかもね」

「迷宮が出来たてなら今すぐ攻略できるんじゃない?」

「お前ら泳げないだろ」


 このパーティーでの攻略は無理だという結論に至った。


「今後どうする?」

「海産物系は集めたし魚醤も手に入った、後はカレー用のスパイスも手に入れたし、この街を出て行ってもいいんだがな」

「領主の発表を待つべきじゃない? 潜水用の何か魔法の道具とか貸し出されたらこの五人で探索できるかもしれないよ」

「なんか意味あるの?」

「領主は迷宮の管理者に成る事を期待して冒険者か騎士団の人間を送り出すのかも知れないね」

「一般的に管理者になる方法は知られているのかな?」

「分かんない。ドラゴンとか強い生物が中に入って勝手になっているって認識ですね。過去人間も成れたっていう話はあるみたいですけど。まともな人間ではいられないようです」

「魔物になったのか?」

「理性はあるようなので魔人ですかね」

「あー、噂にあったね。友好的な迷宮があるって話」

「まぁ、判断は明日にしよう。今日は休んで寝よう」

『『はーい』』

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