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(75)久しぶりの盗賊

 ようやく、商隊の護衛依頼の日になった。今日はフルメンバーだ。


「おや、そちらのお嬢さんは?」

「ウチの仲間だ。成りは小さいが腕は立つから任せてくれ」

「………そうですか。では、隊列の中央付近に行って下さい」

「分かりました」


 一応、参加しただけでも給金は出るけど、やっぱり有事へ貢献できるようであれば報酬も上乗せされる。中間あたりも大事ではあるが、やっぱり対応しやすい前後の方が有事に貢献しているとみられやすい。

 が、別に俺達は今回の依頼は報酬目当てで受けてはいないので、割とどうでもいい。有事でも動かなくてもいいならそれに越したことはない。


「港町では水棲系の魔物が多く出る迷宮があるようだし、暫くはそこで海鮮三昧だな」

「美味しい物は大体醤油をかければ何とかなる」

「魚醤の確保が最優先だね」

「っんくっ、ああ、美味しそう」

「サーモンにチーズ付けて炙った奴とかいいよね」

「ああ。………この世界の魚は、生で行けるのか?」

「………消毒すれば何とかなる、かも?」


 最悪、迷宮で何とかすればいいだろう。迷宮、バンザイ\(^o^)/


「おーい、そろそろ出発するぞ」


 先頭の冒険者が招待に声掛けして、全体が出発する。


❖  ❖  ❖


 出発から数時間、俺達は馬車の一つに荷物と共に乗り込んでいる。


「…………ウノ」

「………」

「ッウ………」

「………ん」


 今はウノをしつつ交代でゲームをしている。正直有事が起きなきゃ暇でしょうがないのだ。ジャンケンで負けたので今は俺が見張りだ。暇だ。


“サポートさん。周囲に何かいる?”

“盗賊もいません。今から二時間後に休憩地に到着します”

“まだ二時間あるのか”


 心の中でボヤいても仕方ねぇが、…………暇だな。トランプでも作るか。ウノを作ったが、正直枚数とかその他諸々があってるか分からねぇ。ウノの枚数って何か決まりとかあるのか?

 ………考えても仕方ねぇか、たりなかったら足していくだけだ。


「ん?」


 遠くからなんか来るな。確かに近くにはいねぇが、遠くから来てるな。黙ってただろ、サポートさん。


“…………”


 別にだんまりでも良いけど。


「御者さん、右の遠方から何か来る。全体に伝えてくれ」

「あいよ」


 御者のオバサンがメガホンをもって全体に右から何か来る事を告げる。

 そこから数十秒したらこちらめがけてやってきていると分かると同時にその正体が盗賊であることも分かった。人間相手の実戦は初めて、でもないな。


「おい、おめぇら盗賊退治だ。気合入れろよ」

「お、おう」

「「あいさー」」

「はい」


 ノンナは緊張気味か。それ以外はモンスター倫理観で仲間と友好者以外はどうでもいいって感じかな。ワカバもそんな感じだとはね。


「ノンナ、あいつらが乗っている奴の方を狙え。前が崩れたらあいつ等も立ち止まるだろ」

「分かった」


 ノンナはそう言ってボウガンで前方の奴が乗っていたトカゲっぽいのの眉間を正確に貫いた。甲高い断末魔を上げて乗っていた奴ごと転がり込んだ。よし、ぶちのめそう。

 盗賊共が戦闘が倒れてあたふたしているので、接近してドカーンと、ぶっ飛ばした。正確には大剣で上下にスパーンだが。まぁ、そんな変わんないだろ。お、他の冒険者も援護に来てくれた。じゃあ、俺は後方に向かうか一気に盗賊共を突っ切っていって最後尾まで来たら、一気にスイング。


「うん、大分減ったな」


 最初は40人はいたのにもう十人前後だ。その十人前後も追加の冒険者達がやっつけてしまった。攪乱もうまくいったし、他の奴等が援護してくれたおかげで結構素早く撃退できた。


「こいつらどうします?」

「街に連れてはいけないから、殺して森に捨てとけ」

「了解」


 さて、四十人位の息の根を止めて、装備を外して森に還ってもらった。南無南無。食ってもよかったが身内以外に見せる理由もないし別にいいか。


「終わりました」

「じゃあ、戻るぞ」

「はい」


 暇にならないのは良いけど、トラブルはちゃんと防いでおくのが良いよな。死体の処理とかかなりしんどい心身ともに。

 ふぅ、初日にこれだしなとても面倒だ。

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