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(69)冬季の予定

 朝、起きてもう一度、綿花集めと蜘蛛糸集めを行い、昼頃に朝食を作って食し、帰宅前に村長へ挨拶をする。森での異常なんかを報告し、その後の対応は彼女に任せた。


「かーえろ、帰ろ、お家に帰ろー」

「家はねぇけどな」

「拠点も家でいいじゃん、細かいよー」

「そりゃすまんね」


 森の中を散策した限りでは異常は発見できなかった。状況とか成果を伝えて判断は村長達に任せる事にした。


「これで十万エル位になるな」

「ぐふふー、衣類とか布とかこの街で買い足さないとですね」

「何だ、それじゃ不満だったか?」

「当たり前です。春になったらオシャレな恰好をしてやるんですー」

「私も探すよ、サザナミちゃん」

「私も」「私も」

「じゃあ、貴方は荷物持ちね」


 何か、知らんところで俺の役割が決まった。まぁ、良いけど。


「寒くなるのはあっという間だって言ってたし、冬には雪が降るそうだぞ」

「そうかー、次の街、目指す?」

「いや、春までこの街に居よう。安定的な収益はここの周囲の村の見回りとかする事で稼げるみたいだし、正直、サザナミが凍死する確率を上げるよりはここら辺で細々と稼いでいた方が良いかもね」

「じゃあ、そうしますか」

「そだね」

「さんせい」


 満場一致で冬を超える為、数ヶ月は織物の街で稼ぐ事にした。


❖  ❖  ❖


 しばらく経つと、雪が降り始めた。サザナミは気温変化に弱いので室内で猫の姿で丸まっている。何時の間に食べたんだろう。俺はワカバとコクヨウとノンナについていって街中の雪かきの依頼を受けて街中と外壁を綺麗にしていく。有事の際にはちゃんと動けるようにこれをしっかりとやっておかないといけない。


「ゆーきー、かーきー♪ かーきー、かーきー、楽しい、なー♪」

「なんの、歌よ」

「知らね、即興で作った」

「そうですか」

「センスないね」

「ダサい」

「言葉がね、刺さるんですよ」


 コクヨウは前からそうだったけど、ノンナもなんか容赦なくなってきている。悲しい。


「出会った頃は良い子だったのに」

「慣れたからね」

「慣れたからね」

「良いもんだね」

「慣れるのは良い事ですね」


 うーん、大分雪は集まったし、俺達の指定された区画の雪は全部はけたし、雪でなんか作るか。


「雪像でも作るか」

「おー、面白そう」

「先ずは定番、雪だるま」


 大玉と小玉を作ってそこら辺の小石や枯葉を使って顔を作ってみる。


「普通ー」

「面白みに欠けるー」

「じゃあ、なんか作って見ろよ」

「「おー」」


 なんか、ワカバも一緒に作り始めた。まぁ、別に良いけど。なんか周りも遊び始めた。


「なんか、厄除けの雪像でも作るかな?」

「獣避けになりそうですね」

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