(57)宿での話
宿に帰ってきたが、大所帯になったからかシングルでは入らないのでダブルの部屋にする。むぅ、なるべく安い宿にはしたが、宿泊費がかさむな二日ぐらい稼いだら他の街に行くか。
「今日の報酬はどうだったの?」
「うーん、十万エルだな」
「おお、いい稼ぎ」
「そうでもないんじゃない?」
嬉しそうなワカバにサザナミがそう言った。
「私たちの収集量が異常なだけで、こんなの続けてたら値崩れが起きちゃうよ」
「うーん、別の鉱石を狙った方が良いのかもね」
「そだねー。奥に行かないといけないみたいだけど、どう?」
「ああ、そこまで高低差の激しい所は無いみたいだけど、腐ってもダンジョンだしな油断しない様にしよう」
持ち出しに関しては問題ないだろうが、落とし穴とか大岩が転がってくるトラップとかが無いとは言い切れないので慎重に行く所存。
「にしても、案外地味なんだね。冒険者って」
「国の手が回らない所を、元手がある程度不要で雑事を請け負ってくれると考えると効率的だと思うが?」
「確かに」
「というか、冒険者ってどういう団体なの?」
「大陸中に支部があるそうですから、国営ではなく国際機関なのかもしれないですね」
「世界地図とかねぇから分かんないな」
「サポートさんに聞けば?」
「そうか」
“で、実際どうなの?”
“この世界には五つの大陸があります。その五つの大陸をまたにかけて運営されているのが冒険者ギルドです。場所によっては組合とか、別の名前で呼ばれることも多いのですが”
“大陸が五つあるのか”
“位置関係としては、四角形の角に大陸があってその中心にも大陸がある感じですね。補足としてはご主人様がいる、この大陸は右上にありますね”
そんな感じなのか。という訳で、新情報を話してやる。
「ふ~ん」
「本拠地は何処にあるんだろう」
「旅をしている間に見つけられたらいいな」
今後の旅に思いをはせて、その日は全員就寝するのだった。




