(53)ノンナの武器と冒険者デビュー
ノンナをどうしようかという話だが、女子勢が面倒を見るようだった。主にサザナミが担当するようではあるが。とはいえ、赤ん坊ではないので何を指せればいいのやら。
“サポートさん、ボーガンって作れるかな?”
“検索完了。作り方を指示しますのでその通りにやって下さい”
はーいってね。おー、脳内に設計図がインプットされてきている。最近、色々喰ったからな。
トンテンカントン、トントンカンカン、トッテンカン、プシュー―!!
材料は揃っていたし。作れそうだから作ってみたんだが、ノンナが使えるかね? 何だっけボウガンの矢、えーと、針、スパイク、
“ボルトですね”
そうだ、それだ! ボルトを溝に入れて弦を引いて、引っかける。発射準備は整った。
「ノンナ、あげる」
「えっ?」
いきなり変なのを持たされてビックリしているみたいだ。まぁ、唯一人っぽいのから異音がしたと思ったら、腹から異物が出てきてそれを渡されるんだから、衝撃というモノではない。
「ぼ、ボーガン」
「あっ、そんな所を触っ――」
ノンナがトリガー引いてボルトを撃ち出しちゃった。しかも、俺の眉間に刺さったし。
「あっ、あっ、ああっ、こ、これッ………」
「あっ、大丈夫、この人、アンデットだし」
「乱暴に抜かんでくれ、血液がでちゃう」
「安全装置とか、ないの?」
「多分、そこら辺が………」
サポートさんに使い方を聞きながらノンナにボーガンの事を教えてやる。筋力の成長に合わせて、ボーガンの強化はやっていくべきだろうな。少し硬いだろうけど、今後の成長に期待って事で。
❖ ❖ ❖
一先ず、依頼を受けに行くか。ノンナでも簡単にできる奴。
「という訳で、コイツも同行できる奴ってない?」
「そうですね………。薬草の採取とかだと、森の奥に行かなければたいして危なくはない筈なので」
「そう。じゃあ、それと討伐依頼を数件」
なんかサザナミが気に入ったが、ある程度の生活費は自分で稼いでもらうしかないな。という訳で、護衛に一人残して残りでリスクが低い依頼をこなしていくという訳です。まぁ、温泉街は依頼の数は低いからな、他をあたるべきなんだろうが。
「じゃあ、受理しておきます。お気を付けて」
受付嬢に見送られて俺達は森へと向かうのだった。今回はサザナミを護衛に残して他で討伐依頼をこなそう。
「じゃ、行ってらっしゃ~い」
「行ってらっしゃい」
凄く不安そうな顔をしたノンナを残して俺達は森の中の野獣討伐に向かう。美味いもんが食えると良いな。




