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(52)新しい仲間

 サザナミが誘拐を働いてきた。俺はお前をそんな子に育てた覚えはないのに。ウゥゥウ、お母さんは悲しいです。


「勝手な事を言うな」


 蹴られた。というか、ダンジョンで拾ってきたの? サザナミはダンジョンの様子分かるんだな。


「一応、ダンジョンの主の能力は四人共通して使えるみたいだからね」

「ほーん」


 新発見だな。いや、俺の確認不足というモノだろう。

 まぁ、そんな事は置いておいて、本題はその抱えているガキンチョだな。


「何それ、食料?」

「そんな猟奇的じゃないよ私は」

「状態が十分に猟奇的だろ」


 チャーシューみたいな拘束された少女とその少女が持っていたであろうナイフを弄んでいる姿は充分猟奇的だろう。

 魔法で水を作って拘束されてる奴の顔面にぶつけてやる。


「ぶはぁ!………ここ、何処?」

「起きたか、これから味噌煮込みか、しょうゆ漬けにしようか話し合ってたんだ。どっちになりたい?」

「ヒィィィ!!」


 ビビらせんなよ。というか、調味料もそんなにないし。子供が入るくらいの大鍋もないしな。


「ん、んん、なにぃ?」

「朝ぁ?」


 ワカバとコクヨウが起きてきたな。


「おはようさん。朝食は黒パンとスープで良いか?」

「「はーい」」

「サザナミもそいつ下ろしてやれ」

「はーい」

「ふげぇっ!」


 酷い。空中に吊るされていたのに拘束を外されればそりゃあ落ちるな。取りあえず立たせてやって傷の有無を確かめる。

 テーブルに着くと取りあえず黒パンとスープを一気に平らげた。


「………」

「………」

「………誰、その子?」


 状況が落ち着くとコクヨウが尋ねた。俺も気になっているのでサザナミを見る。


「非常食兼ペットかな?」

「ヒッ!」


 少女はサザナミから離れようとするも彼女の触手に捕まって動けなさそうである。


「お前さん、名前は?」

「………ノンナ」

「ノンナっていうのか。ダンジョンにいたらしいが、家族はどうした?」

「追い出された」


 口減らしか。この国は開発は進んでる筈だが、貧乏な所はあるか。けど、栄養状態はいいよな。食べられなくなったって訳じゃなさそうだな。


「理由は何かわかるか?」

「さぁ?」

「歳は幾つだ?」

「6つ」


 うーん、何故この子を追い出したのかを考えてみようか。駄目だ、興味ねぇ


「どうすんだ」

「ペットにしようよ。将来は美人に育つよ~」

「人身売買は禁止じゃなかったっけ?」


“その通りです。ご主人様”


「人身売買は禁止だってよ」

「拾い物だからそれに当てはまらないんじゃない?」

「所有するって事がダメなんだと思うよ」

「個人的に可愛がるくらいだったら咎められないんじゃない?」

「なら、それでいいや」


 サザナミが触手でノンナを引き寄せて撫でまわす。何をそんなに気に入ったのやら。………もしかして百合趣味?

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