(44)盗賊は貯金箱
俺とサザナミで馬車の荷車を牽いて街に向かう。その前に流通を回復する為に盗賊の本拠地を目指すことにする。
数分すると、盗賊の本拠地になっている小屋を見つけた。地上はカモフラで地下にあるのが本拠地で、財宝や食糧をため込んでいる。
「さて、襲うか」
迷いなく襲いに行けるようになっている辺り、感覚が変わっていっているのを感じる。
陣形はコクヨウが四足獣の姿を取り、その上にワカバを載せて壁をぶち破って通り抜ける。そのまま俺がそれに続いて倒れていたり呆けていた盗賊に止めを刺して地下への入り口を探し入り口を露出させて、最後にサザナミが地下に睡眠ガスをばらまく。
「制圧完了」
いやぁ~、見張りがいなくて良かった。と言っても、サポートさんに案内してもらった結果なんだけど。
「なんか、来るよ」
「なに?」
林を駆け抜けて盗賊工作員がやって来た。
「き、貴様らぁ~~!!」
「一体、何をやってやがる!」
「なにもっ!」
うるさいから、首を刎ねてやった。ワカバも面倒だったようで頭に一撃をやってつぶした。残りはサザナミが睡眠ガスを吸飲させてつぶした。
「やってることは俺達の方が盗賊だよな」
「違います、私達は弱った街を救うヒーローです」
「そうかね」
一先ず、盗賊を捕らえて街に連れていったら金にしてくれるらしい、色々持っていって流通の手助けにするか。サポートさんや、盗賊はどれ位いる?
“残り四名です。分隊に分けて行動していて、残り一つの分隊が残った模様”
工作部隊って話だし、周りを弱体化させていって時期になったら本命の軍が攻め込んでくるって感じかもな。
「ふ~ん」
「何か気付いたの」
「四人の盗賊が残ってる。サザナミ、睡眠ガスを準備して俺について来い。ワカバとコクヨウは馬車に地下の積み荷を積んで出れる準備をしておけ」
「「「了解」」」
木の上を揺らさないように意識して進んでいく。盗賊どもにバレない様に慎重に飛びながら進んでいく。
(いた)
下に降りるのもバカらしいので、上からサザナミの睡眠ガスを吹き付けて全員を落とす。
縛り上げて、街まで運べるようにする。
「さて、今度こそ街に向かうか」
「美味しいものが食べたい」
サザナミも街の食事が楽しみなようだ。




