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(37)街に入ったら


――何様だ?――


 合成音声の様な声が石像から聞こえてくる。


「観光に来ました」


――………通って良し。街の中の規則には従う様に――


 石像は元の位置に戻る。それでいいのか、門番よ。


「緩いですね」

「何かしらで判断しているんじゃないんですか?」

「目になんか秘密があると見た」


 門番の横を通り過ぎ、門をくぐった先には西洋風の街並みが広がっていた。俺のいた街と同じ感じだ。


「これが、この世界の街………」

「ワカバは集落にいたんじゃないの?」

「焼かれましたから」


 街中は割と清潔だ、インフラ設備も整っているように見える。人も人種は様々、獣耳が付いていたり、角が付いていたり二足歩行の犬だったり色々いる。知能と倫理感を持つ魔物も住民として扱われているのが分かるので安心した。


「さて、どうしようか」

「お金、稼がないとじゃない?」

「看板がある」

「んー、読めねぇ」


 矢印が付いてるが、中身が読めない。こういう時は、サポートさん、通訳お願い。


“解読完了。資産を持ち合わせていない方はこの通りの突き当りにある、組合所までお訪ね下さい。と、書かれています。この通りの突き当りにある、冒険者組合所へ行くことを提案します”

“冒険者?”

“この世界における何でも屋だと考えて下さい”

“ほーん”


 取りあえず、看板の内容を伝えて、三人を冒険者組合へ連れていく。冒険者組合は小型の砦のような建物だった。


「失礼しまーす」


 人間の言葉を話して、建物の中に入っていく。少し驚かれたが、受付の方へ呼ばれた。いざ、冒険者登録だ!

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