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(36)はぐれの街

 地上に出てきて感じたことは空が青い。あとは、光に当たっても火傷しなくなったことだろうか。


「どうする?」

「街を目指すのを目標にするのがちょうどいいんじゃない?」

「それならこの森の近くに街があるらしいしそこに行ってみるか」


 迷宮の攻略報酬はほとんど換金して食料や装備を整えた。今はサバゲー用のツナギやサポーターを付けてブーツも着用している。種族的な特徴は帽子を装着してそれを隠している。


「じゃあ、行こうぜ。俺が案内するから」


 サポートさんに方角を聞いてそこから一直線に向かっていく。途中の木々もパルクールみたいな動きで駆け抜けていく。非常に便利な体になったものだ。よく動ける。他も遅れることなくついていく。すると、街の姿が木の上から見えた。恐らくあそこがはぐれモノの街だろう。正式名称は…………知らん。


“スリーブの街と自称しています”


 だ、そうだ。行ってみよう。入れるかは分からないが。もしかしたら俺が生き返った街と同じ様に何かに襲われているのかもしれないけど。


「到着」

「「「到着」」」


 俺の後に三人娘が復唱する。なんかこういうのは良いね。グッとくるよ。


「街は、壁に囲まれてんのかな?」

「そうみたいだね」

「グルッと一周してみます?」

「そうするか」


 しかし、壁の一辺は大分長い二十キロはあるなこれ。多分。

 文句言っても問題は解決しないので歩き始める事にする。全員一緒だ、人間に見つかれば討伐されるかもだからね。念のためだ。

 一つの壁の端から端まで歩いてみた、長方形っぽいので四辺の内二辺には入り口は無かった。入り口が隠されているのも考えた置いた方が良いな。そう思って壁に手を当てて、擦り付けながら出口を探す。


「見つかんないねぇ」

「景色も変わらないからな」

「上登ってみてみる?」

「………ちょっと待って」


 その辺を歩いていたゴブリンを捕まえて城壁を超えるように投げてみる。


「なっ!」


 すると、電気網にかかったように痺れて叩き落されてしまう。


「入り口、探そっか」

「は~い」


 そうして歩く事十数分。入り口があった。多分、此処から入れるのだろう。大きな門である。


「門番とかいないね」

「それっぽいのなら置いてあるけどね」


 俺達が近づくと門の両脇にあった石像の目が光り、立ち塞がった。

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