(34)拠点確保
目が覚めた。
そんな感覚がある。
体を動かそうとするとなんか四肢に重いものが乗ってる。目を開いてみてみると三人の美少女が暗い森の中俺に引っ付いて寝ていた。寝息が聞こえるからねているのだろう。何が起こったのやら。
ああいや、思い出した、進化したら寝ちゃって気付いたらこんな所に。取りあえず、サポートさんや~い。
“はい、何でしょうかご主人様”
“つながるって事は迷宮は抜け出したのかい”
“その通りです、迷宮を踏破された事でご主人様はダンジョン管理権を獲得しました”
“何それ?”
“誰にも踏破された事のない迷宮のボスを倒す事で得られる権利です。ご主人様の場合は最終的にサザナミ様が倒されましたが主従契約に基づき管理者権限はご主人様に譲渡されました”
“ほうほう、具体的に何が出来るようになるの?”
“主に全五百階層分の迷宮の構成を操作することができます。管理者は迷宮内に自由に転移することが出来て移動、避難することも可能です”
“同行者も連れて行けるの?”
“従魔も自由に同行させられます”
成程、成程、拠点を手に入れられたと考えるべきだな。衣食住の住が少し満たされた感じだな。人間らしい生活を目指して頑張っていくぜ。
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まぁ、権限とやらを一旦試させてもらおう、ほい、転移!
景色が捻じ曲がって、それが元に戻ると見慣れぬ場所、いや、見た事はある。床には小型の冷蔵庫に、大量の漫画が本棚入らなくなって散乱していたり、ベットの傍にお気に入りの漫画が積み上がったりしている。勉強机には調べ物したり、動画を見たりする用のタブレットや据え置き型PCが置かれている。その横の小型の本棚にはラノベと漫画が混在している。いやー、生前の俺の部屋じゃねぇか! えっ、何で? 何で、俺の部屋? サザナミの生前の部屋じゃねぇのかよ。
取りあえず、三人娘はベッドに転がしておくか。んー、変な気分。
お、コイツはまだ読み進められていない奴。中身もあるらしい、見てみるか。ほんとにあんのか?
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「ねぇ」
「………」
「ねぇ」
「………」
「ねぇってば!」
「………なに?」
サザナミにせっつかれて顔を向けた。全く、読書中は静かにするべきだ、コイツは生前陽キャだったかね。………いや、親しい人が何人かいるだけの陰の者だった気がする。
「何処、ここ」
「迷宮内、らしい」
「迷宮? ここが?」
「そう。はい、コレ」
「ああ、ありがとう」
うるさそうな漫画を渡して黙らしてやる。うむ、便利なツールだ。




