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(30)サザナミさんの保管法

 サポートさんが限定的に復活してくれて助かった。こんな何も無い雪原に置いてかれても困るからな。


「ワカバはまだ大丈夫か?」

「はい。まだ、大丈夫そうです」

「寒いと感じる間はまだ大丈夫らしい。もうちっと集まっておこう」

「………はい」


 押しくらまんじゅうの様にぎゅっと集まって暖を取り合う俺達だが、時間がいくら立ったのだろうか。数分位だろうか? スマホが鳴った。


「はい、もしもし」

『吹雪がやみました』

「あいよ。それと、レベルを上げておきたいんだけど、手ごろな魔物はどこに居る?」

『ご主人様から見て、右手に20メートル行った所にスノーボア5匹の群れがいます。今のご主人様のレベルでも殲滅できるでしょう』

「よし、そこに向かおう。ワカバ、行ける?」

「大丈夫です」


 カマクラをぶっ壊して、右手に目を向けると澄み切った青空の下を大福みたいな丸い集団がいた。確認すると一気に近づいて剣を上から叩き付ける。それで、イノシシ共は吹き飛んでいく。寒さから立ち直ったワカバとコクヨウが空中の猪共の首元を爪とナイフで切り付けて仕留める。

 猪共は絶命したようで光の粒子になってその場に肉と水筒みたいなのが出てきた。………魔法瓶だろこれ。


「何です、ソレ?」

「水筒?」

「ガウ?」

「サザナミを此処で保管しておくか」


 容量的に1.5Lは入るな。気候変動に弱いサザナミを此処に詰めれば凍死することは無くなる、かな? 他にもこいつはあるし、ワカバ達に雪を入れて水分補給を出来るようにして貰おう。なんか、丁度方からかける紐も出てきたし。


「はい、サザナミはこっちに入ってね」

「………」


 サザナミは抵抗することなく、魔法瓶にすんなりと入っていった。

 というか、何で工業製品があんだ?


「まぁいいか」


 取りあえず、サポートさんに電話をかける。


「サポートさん、ここのボスはどんな奴なんだい?」

『白い剛毛に覆われたヒヒです。接近戦が得意で、気配を消すのが上手い為奇襲を得意としています』

「へー、そんな奴が」


 サポートさんに言われた奴が目の前で腕を振り上げているんだが、これはどうしよっ!

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