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(29)サポートさん、復活!

 雪を固めて壁を作りつつ、雪に穴を掘り高さと広さを確保。後は天井を作ってカマクラ完成。いやー、強度に不安しかない。何か来たら一撃で崩壊するな。


「あー、これからどうする?」

「前々から同じ様になるのなら、ボスを倒さないとこのフロアから逃げられないのでは?」

「まぁ、うん」

「ボスがどこに居るかだよな」

「本当です」


 今は全員で身を寄せ合っているんだよな。それでも冷気がすごい。全方位に壁を作って天井で埋めてんのに、体が動かしにくい。今、喋れるのは俺とワカバだけだ。サザナミは休眠中だし、コクヨウはそんなサザナミを温めているし。動けなさそう。


「あー、方向も事態も分からないし、マジ絶望感しかない」

「はははー」


ゴトッ――


 なんか落ちてきた。………スマホ?


「スマホ、ですか?」

「………俺が生前に使ってたやつに似ている」


prrrrr――


「で、電話?」

「かかってきた!」

「で、出てみる………」

「はい………」


ガチャ


 電話をとった時の効果音も俺のと似ている。というか、一緒?


「もしもし?」

『こんにちわ。ご主人様』


 電話口から聞こえてきた声は、地上にいた時は常に聞いてきた懐かしい声だった。


「サポートさん?」


❖  ❖  ❖


 サポートさんが復活した。のか? 随分とスマートになった見た目で出てきたな。


『はい、サポートさんです』

「おお、良かった良かった。生きてたんだな」

『私はご主人様の一部です。機能が弱体化したため代替案を志向するのに少々時間を頂きました。申し訳ありません』

「まぁ、何にせよ。よかった、消えてなくて」

『迷宮に侵入したことで知識領域との接続が一時的に低下してしまったことがご主人様と私が連絡を取れなくなった原因です。申し訳ありません』

「気にしない気にしない。それで、復活直後で悪いんだが、この階層を早めに突破したい。どうすればいい?」

『検索完了。吹雪がまだ、収まっていないため暫くはココで休息をとるのが最善と判断します』

「吹雪が収まったら、連絡してくれ」

『了解しました』


 こういっとけばサポートさんが外の状況を判断してくれるだろう。サポートさんとの久々の通話を切ると、ワカバが話し掛けてきた。


「誰なんです?」

「俺のスキル。情報を検索してくれる良い奴さ」

「………そうですか」

「まぁ、暫くは吹雪がやみそうにないから暫く俺の近くに居な」

「はい………」


 吹雪が止むまで俺達は一緒に暖を取った。あー、モチモチ、フワフワで温かい。はにゃー。

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