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(12)新技、新スキル、新技

 新技【骨マグナム】は想像以上だった。弾数無限とは言えねぇが、吸収した分だけ出せる。しかも、遠距離の手段を手に入れられたのはデカい。直接的にもそうだが、牽制にも使える手段はデカい。

 サザナミも俺を真似して体液を飛ばすようになった。毒性の体液は相手の体を鈍らせる、トドメは刺せなくてもそのための手助けはいくらでもできる。

 最初に新技を開発してからもう何日たって戦闘し続けているのか。日の光が無いから時間の感覚も分からない。外はどんな事態になっているのやら。狼もバカみたいに倒しているけど、全滅する気配もない。倒した遺骸も迷宮が吸収している、無限湧きっていう話も間違いではなさそうだ。一応、遺留品は残るがやはり吸収しても大した力にはならない。


「それじゃあ、サザナミ、下に進もう」

「…………」


 サザナミを鞄に入れて下へ続く通路に入る。階層の通路はレンガ造りではなく洞窟が下に向かっている様にできている。


「レンガ造りになったな」

「…………」


 これで階層が変わった。サポートさんが言うには階層ごとに出て来る敵も変わるらしい。狼の素早い動きには慣れてきたが、ここには何が出るやら。


「索敵しつつ、下への通路を探すぞ」

「…………」

「おう、何か異変があったら反応頼むぞ」


 サザナミの索敵を頼りにしつつ、下への通路を探す。暫くこの階層の敵と戦い続けるつもりだけど、下へと降りるとなった時にちゃんと動けるようにしておきたい。

 歩いて十数分、サザナミが俺をつつく。接敵の合図だ。


「…………」

「狼より、強そうだな」


 出てきたのはリスだ。しかし体格は大体一メートル。可愛げなんて物もない、凶暴な顔つきだ。肉食なのは言わずもがな。サザナミを鞄の外に出して、戦闘態勢ーー、狼の姿を取らせる。

 出てきたのは三匹。武器は前歯と突進に尻尾。加えて細かい移動を可能にする機動力も脅威だろう。正直に言って、狼よりも早さはあるだろう。


「俺が二匹。一匹頼めるな」

「ワアンッ!!」


 サザナミの返事を受け取ると同時に俺は飛びだす。リスはサザナミの咆哮にビビったのか、一瞬動きが止まる。まだ、遠距離は見せず距離を詰めて首を狩りに行く。


ガキィンッ!!!


 弾かれる。当たり前だが狼も毛で守られてる。にしても、毛に剣が負けるってのもおかしな話。狼の時も苦労したが、どんな絡繰りがあるんだ?


「ガアアウッ!」

「グゥウウ!」


 おお、サザナミがリスの首筋を噛みちぎった。そんな易々食い千切るかね。ん? サザナミの牙から薄い煙が見えた気がする。んー、リスは体に煙を纏っている。あれはーー、


「魔力か」

「ワァン!」


 サザナミが吠えた、正解なのだろう。成るほど、魔力で毛と筋力を強化して剣を弾いていたのか、狼を切るのを苦労してたのはそのためか。俺もやれるか?


ブゥゥゥゥン、ビキッ、ガガァアアアン!!


 おおう、剣が砕けた。けど、魔力は流せた俺も魔力を使って戦える。折れた剣は捨て置いて拳に魔力を纏わせる。


「ガガァウ!」

「よっ」


 突っ込んで来たリスの喉元に魔力を纏わせた拳を打ち付ける事で吹き飛ばす。行ける、これでこういう奴等と戦える。


「ほら、よっ!」


 呆けてたもう片方は足で攻撃。もちろん魔力付きだ。が、やりすぎた。頭が吹き飛んじまった。体勢を整えたリスが突っ込んでくる。俺も思い付きの急増品で迎え撃つ。骨を圧縮、形作って体の中で、武器を構成。


「グッギャアァッ!」


 リスは切り捨てられて、死んだ。もちろん、折れた愛剣じゃねぇ。今しがた作った、替えのきく骨が原料の剣。


「名前は、そうだなぁ。【骨ブレード】で、どうだ?」

「…………」


 どうやら、サザナミも気に入ってくれたらしい。良い名を付けられた。

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