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(102)無人島での生活(その2)

 拠点を建てると災害対策なりなんなりをしなくてはいけない。サポートさんが言うにはこの辺りの海域でそう言った兆候は確認されていないので、その間に出来るだけの対策を立てる。

 俺も食料集めに加わり、海に素潜りしたり、鳥類を射抜いたりして、食料を集めていく。ただ、干物や干し肉を集めるのも良いが、違うものを食べたいし、育てたい。


「という訳で、色々育ててみよう」

「何処に?」

「丁度、切り開いたところがあるし根っこを掘って開墾していこう」

「おー」


 蓄えを十分に用意したことで生活にゆとりができ始めたので農業を始める事にする。俺達の筋力ならば土地を開く事など簡単な事だ。物の数分で土地を掘り返して畝や支柱を作る。そして種を植えていく。どんな種が育つかは分からないから賭けである。


「どれ位で育つでしょうか?」

「まぁ、二ヶ月か、三ヶ月は待たないといけないね」

「その間は肉食で過ごすのか。新しい味を早く味わいたい」

「早く野菜が育つのを祈る事だね」

「ほーい」


 皆で水撒きをした後は案山子なんかを作って、俺とコクヨウは島の探索に向かったりしている。


*  *  *


 一ヶ月もすると埋めた作物たちは順調に育ち、島の全貌もある程度確認できた。


「そろそろ迷宮を移動させていくか」

「良い所でも見つかったの?」

「おう、あの山の麓に洞窟もあったからそこを迷宮にする予定。あの中も魔力が滞留しているから迷宮の強化も同時にできる」

「家とかどうするの、襲われるんじゃない?」

「迷宮の氾濫の管理については管理者に一任されてる。そもそもウチの迷宮は全体数を制限して管理してるから外に出さなくてもいいんだよ」


 俺が利点と考えを伝えると、皆も納得してくれたので、朝飯を食べ終わるとみんなで目的地に向かう。

 いった通りに山の麓には洞窟があった全員でその中に入りその最奥に行くと、釘の様な魔道具を打ち付けるとそこに魔力を籠めて魔力を識別させると釘が周囲の魔力を吸い上げてそして大魔法を構築していく。危険を察知した俺らは直ぐに洞窟から逃げて砂浜の方まで避難する。


「大変なことになったな。山が改造されていく」

「変形していってますね。普通の山だったはずなのにね」


 普通の山が変形していき、その姿を変えていき最終的に岩と樹が融合したような姿になる。20階建てのビルくらいある樹が所々石化していたり、果実や岩が鳴っているのが見えている。


「なぜ、こうなった?」

「不思議な光景ですね」

「行けるのかな?」

「一旦、俺が試してみるよ」

「私も行く」


 サザナミが付いてくるというのでついて来てもらい管理人部屋へ転移する。

 そこには見慣れた光景が広がっていた。パソコンや色んなものも起動可能で特に変化はない。


「異常はないな」

「外の様子の確認とかは出来ないの?」

「うーん、お、こっちも移動した先が映ってる完了だな」

「じゃあ、戻りますか」


 俺とサザナミは戻って、皆に色々と報告する。


「よしっ、お引越し、完・了!!」

「はあぁぁ」

「大きなことが終わったね」

「今日は宴にして明日には帰るか?」

「そうしようか」


 今日は保存食なんかを食べきって宴にした。楽しいひと時であり、この一ヶ月の疲れを癒してくれる充実したひと時でもあった。

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