(101)無人島での生活(その1)
無人島で洞窟を拠点に探索を続けて数日、ここは野生動物は少ないが魚は結構豊富に取れる。近くに島もなく船も見えない事から航路から外れていることは察した。幸いにも遠出用の食料を買い込んでいたし、迷宮もあるのでノンナが栄養不足になるような事もない。
現在、俺達は洞窟を拠点に屋外にも拠点を建築しようと頑張っている。森を切り開き、木を丸太に加工していく。こういうのはサポートさんに助言を貰ったりして順調に進め、丸太小屋を建てていく。何とこの島には漆や鉱山があるので金属や木材加工には困らなかった。
「順調に進んでるのかな?」
「地盤を固めて土台が出来たんだ、順調に進んでるし。金属を加工できてるんだ好調っていえるぞ」
「それもそうか。じゃあ、順調だ」
木材は濡れて腐らない様に、洞窟の中へ入れていく。俺達はテントを張って外で寝る。皆で一緒になって寝れば温かいモノだ。
建築中の土台は撥水シートを使って、雨除けにしている。
「暗くなってきたし、今日の作業はここで中断するか」
「はーい」「ご飯、ご飯」
手伝ってくれたサザナミとコクヨウは今日の夕食を楽しみにしていた。朝からワカバとノンナが食材集めと仕込みをしているので、今日の夕食は期待できるものとなっている。
「鳥の魔物がよく来てるみたいだし、今日は照り焼きかね」
「そうかも」
「美味いものだと嬉しいな」
俺達は期待しながら洞窟前に作った調理場へ向かう。そこにはノンナとワカバが調理を済ませて待っていてくれた。
「ただいま」
「お疲れ様です」
「おつかれー」
「今日のご飯はなにー?」
それぞれ魔法で手を洗うと、席についていく。
「じゃあ、配膳していきますね」
「ごっはん! ごっはん!」
「ごっはん! ごっはん!」
「ごっはん! ごっはん!」
「静かにしなさい」
「「「はい、すみません」」」
騒ぎ過ぎたようだ。怒られたのでゆっくりと配膳されるまで待つ。今日のメニューは葉野菜と鶏肉の照り焼き、主食に白米を用意しての中々豪華なメニューだ。無人島で遭難しているとは言えないだろう。その日は夕食を済ませると、そのまま就寝する。
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朝、起床すると、早速、朝食を食べて住居建設に戻る。
「今日は壁を立てていくか。丸太を両断して繋げていくか」
俺達は丸太を両断していき、漆を塗るなどして撥水作用にするように加工していく。丸太を加工して板材にしていく。これにも漆を塗っていく。何度か重ね塗りをしていき三面分の壁用の丸太材と板材を作り終わると、一面ずつ加工していく。三面作り終えた段階で夕方になって来た。作業を明日に回して住居を完成させるために頑張る。そうこうして、一ヶ月くらいかけて壁の不具合を直し、屋根を付けてドアを取り付け、内装を作っていく。
「かんせーい!」
「調理は外でやる必要はあるけど、屋根があるから問題解決。さぁ、魚料理を始めよう!」
「おー!」
最終日にはワカバとノンナにも手伝ってもらって、仕上げを終わらせる。そうすると海と川から魚を取ってきて塩焼きにしていく。シンプルだが、味わい深く、美味しいらしい。家が完成した日の晩は騒いで家の完成を祝って終わった。




