【コント】屋敷に侵入者。
フィクションです。
【時代】江戸幕府終わり
【場所】外国貿易している悪商人の屋敷
【時間帯】夜中
【役】悪商人がツッコミ。忍者&屋敷の者たちがボケ。
悪商人は、寝室に入り、布団で寝る。
寝室から、一人の男がはいる。悪商人は、起き上がる。
悪商人「何者だ?」
忍者「忍びの者だ。」
悪商人「さては、暗殺目的か!?」
忍者「いいや。」
悪商人「物取りか?」
忍者「いいや。」
悪商人「では、何だ?」
忍者「外が寒かったから、忍び込んだだけのこと。」
悪商人「なんだそれは。」
悪商人は、忍者の隙をついて動こうとする。
忍者「動くな。動けば、痛い思いをするぞ!」
忍者は、懐から取り出す。悪商人は、慌てる。
忍者「これに火をつける。」
忍者は、近くにあった行燈で導火線に火をつける。
悪商人「倉庫に置いたダイナマイトか!!ここで使えば、貴様も吹っ飛ぶぞ!」
忍者「ダイナマイト?それは、何だ。」
悪商人「貴様が、手に持っているものだ!それを使えば、体ごと吹き飛ぶぞ。」
忍者「そんな危ないものが、倉庫にあるのか!?おぬし、頭がどうかしている。」
悪商人「貴様に言われたくない。早く導火線の火を消せ!」
忍者「ダイナマイトではない。これ煙幕だ。」
悪商人「紛らわしい。だが、煙幕なら怖くは無い。」
悪商人は、動く。忍者は、持っていたものを、寝室に投げ、部屋の内側で、戸を閉める。悪商人は、忍者を取り押さえる。
悪商人「マヌケが…。」
忍者「それは、どうかな?」
煙が室内に充満する。悪商人は、涙を流しながら、むせる。
悪商人は、忍者を放し、戸を開けて外に出る。
悪商人「ゲホゲホ。」
忍者「ゲホゲホ。どうだ。」
悪商人「どうだ。じぁない。ゲホゲホ。貴様も巻き添え食らってるではないか。」
忍者「オレが、外に出れば。ゲホゲホ。貴様は、別のところから出ると推測したまでのこと。ゲホゲホ。」
悪商人「自滅しては、意味がないだろう。ゲホゲホ。」
忍者「その通りだ。しくじった。」
忍者は、その場を去る。
悪商人「誰かいるか!?」
忍者「はい。」
悪商人「何で、貴様がでる。」
忍者「呼ばれたので。」
悪商人「貴様を呼んでない。屋敷の者たちはどうした?」
忍者「厠にいる。」
悪商人「薬でも飲ませたか!?」
忍者「いいや。屋敷の者たちは、台所で、カステラをつまみ食いしていた。」
悪商人「カステラだと。あれは、日が経って、捨てるように伝えたぞ。」
忍者「なんと間抜けな。わたしは、これにてさらば。」
忍者は、走り去る。悪商人は、忍者を追いかける。
忍者「これでもくらえ。」
悪商人「撒菱か!?」
忍者「栗のイガだ。」
悪商人「そこは、撒菱だろ。」
忍者の足が止まる。
忍者「撒菱にいくらすると思う!!!」
悪商人「怒るな。忍者が呆れる。撒菱をケチるやつ初めてだ。」
忍者「この栗は、子供たちが拾ってくれたものだ。」
悪商人「何か。申し訳ない。」
忍者「この栗で、家族で栗ご飯にするつもりだった。」
悪商人「…。中を取り出せば、いいのではないか?」
忍者「あっ、そっか。」
悪商人「あっ、そっか。じぁない。先程の謝罪を返せよ。」
忍者は、栗を拾う。
悪商人「拾うな!」
忍者「勿体ないだろ。」
悪商人「貴様、逃げている途中だろ!!」
忍者は、そのことを気づき、屋根に飛び乗る。
屋敷の者たちは、厠を済まし、松明と槍を持って、悪商人に駆けつける。
屋敷の者たち「遅くなりました。」
悪商人「遅いぞ。」
屋敷の者たち「厠にいました。」
悪商人「忍者から聞いた。あとで処分を下す。まずは、あの忍者を引っ捉えよ。」
屋敷の者たち「はは。」
悪商人は、屋敷の者を引き連れ、忍者を追う。忍者は、屋根から屋根へと、飛び乗る。
忍者が、走るたび、瓦が落ちてくる。
悪商人「走るのをやめろ。」
忍者「やめるバカはいない。」
悪商人「瓦一枚。かけそばが、買えるぞ。」
忍者の足が止める。
忍者「何。」
忍者は、恐る恐る歩く。忍者の片足が、屋根が抜ける。
悪商人「早く降りろ。」
忍者「わかっている。」
屋敷の者「安心してください。あの者をすぐに、落します。」
悪商人「何をする?」
屋敷の者たちは、一斉に持っていた松明を投げる。
忍者「危ない。」
忍者は、避ける。
悪商人「馬鹿者。投げるな!!」
屋敷の者たちが投げた、松明の一本が、先程の屋根が抜けた箇所にはいる。
悪商人「逃げろ。」
皆は、悪商人のいうがまま、屋敷の外に逃げる。
屋敷の外に出た瞬間、屋敷は、爆発した。
終わり。
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