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織田弾正忠信秀

いつも、読んでいただき、ありがとうございます。


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 妹と庄五郎の婚姻を提案し、稲葉山も了承したということで、妹が嫁ぐ準備を進めさせている。


 そんなある日、木ノ下城の父・信定と庄五郎から、右大臣久我通言様の嫡子の権大納言久我邦通様と山科言継様がいらっしゃるとの連絡が届いた。

 亜相様と山科卿は、庄五郎のところに滞在しているとのことで、木ノ下城の父とともに勝幡にやって来るという。

 用件としては、妹を右府様の養女とし、庄五郎に嫁がせたいとのことだった。


 羽林家の山科家や飛鳥井家とは以前からやり取りをしていた。

 しかし、尾張守護代の分家に過ぎない当家が、清華家で源氏長者の久我家と縁を結べるとは、思ってもみなかった。

 亜相様と山科卿には相応の御礼をせねばなるまい。



 父・信定が亜相様と山科卿を勝幡城まで連れて来られた。

 饗応は、家老の平手五郎左衛門政秀に命じておる。五郎左衛門は和歌や茶道などに長じておるから問題あるまい。


 「久我大納言様、山科内蔵頭様、よくぞいらしてくださいました」


 亜相様と山科卿を迎え、庄五郎と妹の祝言について話す。妹は久我家の養女となり、名を栄子と改めることとなった。

 祝言についての話が纏まり、亜相様や山科卿を歓待する。亜相様も山科卿も饗応に満足してらっしゃるようだ。庄五郎のところの饗応がイマイチだったようである。

 しかも、和歌や蹴鞠など雅な催しでもてなしてくれるかと思ったら、書状を沢山書かさせられたと溢してらっしゃった。庄五郎は一体何を考えているのだ。

 当家ではしっかりと連歌会や蹴鞠会を開くゆえ、御二方から伝授していただくことにしよう。



 亜相様と山科卿は数日間滞在された後、都へと戻られた。

 滞在されている間は、連歌会や蹴鞠会を催し、当家の家臣たちの指導をしていただいた。

 それだけでなく、亜相様がいらっしゃっているということで、近隣の領主たちも是非とも挨拶したいと参加したいと言ってきた。

 守護である武衛様もその一人である。亜相様、武衛様、山科卿が参加した連歌会や蹴鞠会を催したことで、当家の威信は尾張一帯に轟いた。

 まぁ、弾正忠家を目の敵にしている大和守家の連中は参加しなかったがな。武衛様が参加出来たのも、政を大和守家が独占しておるからだろう。

 武衛様にも妹と庄五郎の婚約を祝っていただいたことで、ますます箔が付いたわい。ここは弾正忠家の威信をより見せ付けるためにも、嫁入りの準備に力を入れなければなるまい。

正義にとって、久我亜相は義兄になるし、山科卿は羽林家だから、諸勢力への書状を書いてもらおう程度の雑な扱いです。

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