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第一夫人の懐妊と食生活の発展

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 晩秋に、第一夫人の栄子が懐妊したことを女科医の医師から告げられた。

 家中は、続く慶事に喜び、家臣たちだけでなく、祖父や妹からも祝いの言葉をもらう。

 第一夫人が懐妊したので、次は第二夫人の御南と頑張らねばならないが、夏頃に出産したばかりなので、もう少しかかりそうである。

 妻たちには、越後との交易で手に入れた翡翠で、職人たちに装飾品を作らせ、贈ったところ、喜んでいた。

 今は、水晶でも装飾品を作らせているところなので、良い品が出来たら、妻たちに贈るとしよう。



 今年は、醤油の熟成期間も終わったので、味噌や酒造りをさせている職人たちに、熟成させた醤油を搾らせたところ、醤油を作ることが出来た。

 しっかりと火入れをし、甕に保存させる。

 念願の醤油が手に入ったことで、料理の幅が大いに広がった。

 多幸丸や妻たちだけで無く、祖父や妹たちも新しい調味料の美味さを気に入った様で、食事がより美味くなったと言っている。

 作った量もそんなに多くないので、織田弾正忠や京の九條卿など親しい人たちに贈り、功労ある家臣たちに与えた。

 織田弾正忠からは書状で、もっと生産して津島で売らせろと言われるし、京の九條卿からは料理人がイマイチらしく料理人を送れだとか兼山に戻りたいとか言う書状が届く。

 家臣たちからも好評の様なので、今年の仕込みは大量に作っても良いかもしれないと言うことで、新たに蔵を作らせることにした。領内で大豆も増産させている。



 南蛮から取り寄せた苗木や作物も、志摩で育てたところ、育っている様である。


 サトウキビは増やすことに成功し、御倉衆と鍛治師で作らせた圧搾機で糖蜜を搾らせ、砂糖を作らせている。

 まだ渋味が多いので、砂糖職人を育てなければならないのと、和三盆を作る要領を教えて、高級砂糖を作る必要があるだろう。

 サトウキビの搾り滓は、肥料を必要とする無花果に優先的に与える様に指示をした。


 無花果、ナツメヤシも順調に育っているので、南蛮から追加の苗を取り寄せている。

 ペルシャ産のナツメヤシの苗も取り寄せたので、志摩に植えており、デーツが成るまで大きくなるのが楽しみだ。


 西瓜、南瓜、玉蜀黍、苦瓜、唐辛子、空豆などの異国の作物も、育てることに成功しており、兼山でも育て収穫することが出来た。

 西瓜は我が家でも好評価で、多幸丸や妻たちも気に入った様だが、21世紀の西瓜を知る者としては、イマイチであった。

 仕方ないので、塩をかけて食べたところ、家族たちが真似て、我が家で流行ってしまうことになる。

 九條卿がまだ滞在していた頃に収穫出来たので、食べさせたところ、大いに気に入っていた。

 家臣たちに与えても、大いに評判が良かったので、来年も栽培することになりそうだ。


 南瓜は、俺が調理して、当家の料理人たちに教えたことで、南瓜料理が出るようになった。

 醤油が出来たことで、美味しい煮物が出来る様になっている。


 玉蜀黍は茹でて食べたが、21世紀の玉蜀黍とは味が比較にならない。

 仕方ないので、乾燥させて粉にして、調理法を考えないといけないだろう。


 苦瓜は、あまり使い勝手は良くないものの、食えないことはなかった。

 家族たちはあまり好みでなかった様だが、家臣たちの中には気に入った者がいた様だ。


 唐辛子も使い様によるが、家族たちの好みではなかった様で、多幸丸や妹など子供には嫌われてしまった。

 家臣たちの中だと、大いに気に入った者がいる様で、調理法を模索しようとしているらしい。

 戦国時代に使われた様に、防寒に利用しても良いかもしれないな。


 空豆は本来なら乾燥するまで熟させた方が良いのだろうが、青いまま茹でて食べる。安定した美味さで一安心した。

 わしは大豆も青いまま茹でて枝豆にして食べていたのだが、家族たちに不思議なものを観る目で観られてしまった。

 仕方ないので、家族たちに分け与えたところ、気に入った様で、屋敷で働く者たちを通じて、家臣たちにも伝播した様で、枝豆が流行ることになってしまった。

 大豆は様々な食材の原料になるので、食べ過ぎないで欲しい。

 大豆から、もやしを育てて、当家の食事にも出しているが、これはまだ伝わっていない様で良かった。



 妻は新しい子を成し、新たな調味料や作物によって、食生活が豊かになっていく。

 この生活を守ったり、発展させるためにも、領主として領内を更に発展させ、力を付けないといけないな。

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