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兼山で統一と領内の宗教

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 中井戸村も人口がかなり増え、最近では兼山湊を作ったことから、兼山と呼んだり中井戸村と呼んだりしていたが、正式に「兼山」と言う呼び名で統一することにした。

 兼山湊も木曽川上流の水運の拠点として、地域の産物が集まるなど、大いに栄え始めている。

 人や物が集まる様に、当家側の関所は改めだけで、関銭は取っていない。

 なので、近在の村落などは、兼山に品物を持ち込んでいる様だ。


 その兼山にも、わしが神社を二つ勧請している。

 神宮より分霊していただいた神明社と信濃の諏訪社から分霊していただいた諏訪社だ。

 諏訪社は、信濃の諏訪家との繋がりとなっており、鹿喰免を賜っているので、家臣や領民たちは堂々と肉を食べることが出来ていた。


 神明社は、わしの毎朝の日課である持続走の際に御詣りしている。

 神宮の神官も詰めており、神宮の教えを領内に広める拠点となっていた。

 わしは、神宮の熱心な信徒だと思われているのか、家臣や領民たちにも、神宮の信徒に改宗する者も増えている様だ。

 わしは熱心な神宮の信徒と言うよりは、仏教が嫌いなこと、神宮が神仏分離していることと、朝廷への影響力が高いことなど、下心だらけなんだがな。

 諏訪社は神仏習合しているが、鹿喰免の力で堂々と肉食するためなので、いた仕方ない。

 家臣や領民たちには、宗教はそれぞれに任せているが、奴隷たちは積極的に神宮へ改宗させている。

 過酷な生活環境の下、奴隷たちに寄り添ってくれるのは、神宮の神官だけなので、案外簡単に改宗する様だ。

 数年間真面目に働いて、神宮の信徒になった奴隷については、解放して領民にするつもりである。

 神宮の神官も、奴隷たちに伝えているのか、改宗した奴隷たちは従順に働いていた。

 改宗しない狂信者や反抗的な奴隷は、汚物運搬などの機密性が高く、重罪人などが所属する一生解放されない部署に配置される。

 硝石作りに関わる奴隷を解放する訳が無い。

 神宮の力を借りて、領民たちの宗教を支配するのも重要な政策である。


 高砂国にも、神明社は増やすつもりで、まずは噶瑪蘭湊に神明社を作るように指示をしている。

 現地の住民たちの土着信仰を研究し、同化させるための拠点とするのだ。

 八百万も神がいるのだから、土着信仰に該当する神もいるだろう。

 高砂国の現地住民たちを協力的にし、領民として同化させるためにも、宗教の力は重要である。


 領内での改宗や植民地での布教を要請し、志摩の神宮領の税をしっかりと納めているため、神宮の当家に対する評価は高い。

 当家から寄進した供物で祭事も執り行えている様だ。南蛮から取り寄せた香木などを寄進した際も、大層喜ばれていた。

 神宮としては式年遷宮を復活させたいらしいが、当家だけ賄うのは流石に苦しい。

 史実通り、織田弾正忠にも出張らせないと無理だな。

 北畠の面子を潰すことにもなりかねないので、神宮には北畠に頼んだらどうかと言うと、何代前から頼んでいるが、やってくれないし、寄進も少ないから諦めていると嘆いていた。

 やはり、ここは伊勢湾有数の金持ちである織田弾正忠の力を見せつける時だな。


 わしの統治政策に神宮は不可欠な存在なので、なるべく神宮に協力することとしよう。

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