オークについて
ドルイド信仰におけるオークとは。
ファンタジー小説でオークが悪役としてよく出てきます。
なぜ悪役でなければならないか、と言えば現在が宗教を悪しざまに批判している事と同じで、当時の信仰において正しい側を、それを倒して奪い取った側が、相手が悪い事にして自分たちは正しい、と根拠のない主張をするために行われている、という事です。
今のファンタジー小説に出てくるオークが定着したのは「指輪物語」で登場したからです。同時に今のエルフのイメージも「指輪物語」からです。
エルフの元のイメージは確かイギリスの小人妖精です。あまり良いイメージは付随していなかったはずで、ゴブリンと似たりよったりのはずです。ゴブリンよりはいたずら好きな感じだったと思います。もっとも、ゴブリンも今のファンタジー小説にあるような扱いにはなっていなかったと思います。
「指輪物語」のオークとエルフのイメージは、オリジナルと言ってよく、それ以前のものと名前は同じだが似て非なるものです。
オークとは元々、何だったのか、と言えばヤドリギに関係があります。
ヤドリギは「女」を表します。そのヤドリギは果実をつけ、食用になります。
そのヤドリギの宿主になる樹木の内、オークについたヤドリギがもっともよい果実を身につけることからオークは神聖視されます。
オーク->男、ヤドリギ->女、果実->子供、の関係です。
つまり、オークは「善良な男」を指します。それを言語での表現力と理解度が充分でない社会において、形として見せてわかりやすくするために例えとして使用されます。