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神話の歩き方  作者: くーくま
7/12

1と7

そういや書いてなかったな、ということで書いてみただけです。

あまり信用せずに。

数字は神秘的なものだとして扱われることがあります。

その関連として数字には意味が付加される場合があり、それはかつて、数字として扱われる元になるものが複数の呼び方をされていたことに由来します。

たとえば、長男、次男、三男、という呼び方ではひとつめは長、ふたつめは次、です。

初鰹、戻りガツオでは、一番目が初、二番目が戻り、です。


かつては社会の規模が小さい為、覚える単語数も知識も少なくて済み、覚える事は容易でした。

そのため、対象物を特別にすることで利点がある場合、呼び方、数え方を別にして区別することで誤解のないよう、錯覚しないようにされていました。

これは、効率を上げるためにも有効です。その数え方をすることで、何の情報を扱っているからがすぐにわかるとともに数量や順番を即座に理解できるからです。

つまりは、必要とされる情報量となるカテゴリーと属性などを同時に伝えるための手段として有効でした。

しかし、社会の規模や取り扱う物品(を通して必要になる概念、固有名称)が増えることにより、個人の能力では対応できない者が増えてきます。

そのため、数字で表す方法が確立してきます。10の品目に10の数え方があるより、1つの数え方に単位や呼び名を付加したほうが覚えやすいからです。それほど頭が良くなくてもできる方法として行われます。

それはつまり、シリアライズする、ということです。2 bitsをパラレルで処理できる回路を持たず、1 bitの回路しか持たないのなら、その1 bit回路を2回使えばよい、という発想です。

それだけメモリーを同時に演算に使用しない、が時間がかかる、ということです。


one, two, threeだけではなく、first, second, thirdなどの序数が残っているのはそれ以上のまとめ方は不都合を生じるからです。元々が不都合を生じるが、覚える事自体にも不都合を生じているから、複数ある数え方を覚えられないものが生活に支障をきたさないレベルでの統合をしたものの中に、序数が含まれなかった、ということになります。

そして序数は数字に別の意味を付加したものです。何かの重みづけで優先順位をした数え方、となります。その数え方自体は任意なのでここでの情報のすり合わせは必要ですが。


そのように、物の数え方をグロスで扱うようになった数字はその使われ方に、その数字単体には付加されていない「意味」を見出されることがあります。いわばそれ以前の使われ方の名残です。

そして数字で表されることになったとしても、その数字を扱う際に対象になる物品に付加されている情報がその数字の意味として付加されることが多々あります。


「数秘術」などという言葉で表される物事の原因はここにあります。

故に数字はその記号の中に本来扱われるべき単純な情報以外の情報を持つことになり、その情報が数字に対しての錯覚を与え、また、それがコミュニケーション手段となります。


知性がそれほど高くないものも日々の生活を通じて数字に触れ、そこから得られる情報を基に数字に対して数字本来の情報とは関係ない重みづけをすることがあります。

また、難しい話が理解できない者にも、その付加された意味を扱うことで大まかにでも伝えることが出来たりします。


情報を受け取る側がその情報を扱うには概念も理解力も、そして言語としてコミュニケーションをとる能力が足りなくとも別の経験における成功や失敗の体験を通じてその重要度を知ることが出来る、ということです。


そういった積み重ねの中、私たちは数字にある一定の意味を付加することがあります。

その中に「1」と「7」があり、

「1」は唯一、「7」は完全数、などとされるときがあります。

「1」は世界、またはその中心、個であることと全部であることを付加されることが多いです。

「7」は今の世の中が10進数なのでそれで表すと、

1/2^1 + 1/2^2 + 1/2^3 + 1/2^4 + 1/2^5 + 1/2^6 + 1/2^7 =0.9921875 -> 100 [%]

です。


決して7回同じことすれば完全だということではないです。これを錯覚させようとする詐欺師にはあったこともありますし、そういうことをしようとする連中が世の中には多いですがあまり間違えないほうがよいです。


7回同じで完全である、と言えるのは、形だけ7回同じにすればよいわけではない、のですがここではこれまでにしておきます。


この場合の「7」を言葉で表すと、同程度の知識難易度において、その問題の特定と判断によって、問題解決に至ることが出来る回数が7を超えたなら、その問題を解決するだけの能力、資格が満たされていると考えることが出来る、という意味合いです。カンニングも、だれかに教えてもらうのもなし、で答えにたどり着けるか、というものが最初の考え方です。ちなみに厳密にいえば参考書、学術書も「カンニング」です。しかし、それでは集団を成して知識を形成することも、世代間において、継承することも難しくなるためにああいったものがあります。それを読んだからといって、偉人と同じになるわけではないですが。あれはかつての偉人の知識の断片、断章です。それを知ったからといって同じ能力があると思い込んではいけません。


本来の学術書などの使いかたは、自分で考えた事や知りたい事をどうやって表すかを知るためのもので、補助でしかありません。まあ、そういった類の方はごくごく稀ですが。


話がずれたので元に戻すと、「1」と「7」以外にも意味が付加されることがあります。

「2」は別案、代替え案、「Alt」、「Other」などと共に、[yes/no]の「no」が付加されたりします。また、善人、悪人、つまり善悪の「悪」が、その場合は「1」には「善良」が付加されたりします。

「3」は「2」に「Other」などが付加された場合には「Alt」にされる時もあるし、「その他大勢」、「端数」などとされることもあります。

「4」はよく表されるものに「死」があります。古語にこの記号は出てきたはずですがどれだったか忘れました。その記号の指す意味はもう隠されてどこにも載ってないかもしれません。

「6」は不完全数とされる場合があります。忌み嫌われる数字、として、完全に届かないもの、失敗、という意味が付加されます。



かつて書かれた記号が、今時の詐欺師の手により、女性の性器、などと言われていたりもします。

よくある糞投げ行為と同じです。

汚いもので相手に嫌がらせをして遠ざけるように、本来伝えられるものを汚らわし言葉や概念で上書きする、というものです。

利権を荒らすために他の存在はどのような手を使っても近寄らせない、という手法です。それが本来皆に与えられる権利であったとしても。

本来知るべき記号と意味を、女性の性器の記号だと教えて、相手を不快にさせて、そう教え込ませることで差を作り、利益を得ようとする者がいたりします。その場合、その不快にさせられた側は一つ、知識を得る機会を奪われます。そうやって差を作って有利になろうとする連中がいます。

ご誘導と隠ぺいはよくある手口なので気をつけましょう。


3重円に十字、そして場合により最外円に外向きでかつ垂直に線が付加された記号です。

最も内側の円は点であったりもします。これは「必要なもの」を指します。場合により、人間を表す時は王や支配者です。

二つ目の円は「充分なもの」、人間の場合は一つ目に属する人間をサポートする者、王に対しての貴族、首相に対しての大臣、という感じです。

三つ目の円は「その他大勢」「余り」です。人間の場合は、1つ目と2つ目に属さない、社会の役割を担うものではあるが、居なくても良いもの、です。今で言えば、民衆、もしくは公務員、です。その個人はいてもいなくても他で代替えが簡単に出来るグループです。

そしてその円の外が、「無用なもの」「追放者」「死者」です。このあたりから「4」は不吉とされます。

ちなみに、日本でいうところの「草」は三番目の円の中です。有名な剣に「草薙ぎの剣」がありますが、何を薙ぐか、ということはここから推測できます。

まあすでに「1の宮」、「2の宮」、「3の宮」なんて呼び方すらなくなり機能していませんが。


外側の垂直な線と十字はそれが中心から放射されている、広がりを見せる、という意味です。ソースが中心でシンクが外縁です。


こういった感じで数字の根底には私たちの歴史から付随する意味が付加されます。

どんなものも使う方次第、使う人次第です。詐欺するために使うか相手とより分かりあうためのコミュニケーション手段にするかは私が読者にどうこう言うことではありません、自分の住む場所をどうしたいか、です。

ここはそういったことがわからなかった集団が暮らす場所だから、正しい事をすればその差により相対的に損をします。その上で、どうするか、というのが現代社会の問題点です。やったらやっただけ損するがやるか、です。また、そうやって社会の余裕、自由度を得るように動くと誰かが勝手にその余裕を使う、というのがこの社会です。

ならすべてを数字や式で表すことができるか、というところに帰結し、そうされると詐欺が出来ないからその妨害と時間稼ぎをする、ためにあるのがこの社会、とも言えます。



最後に「666の獣」の意味がこれでわかると思います。数字で錯覚してしまうのですが、666ではなく、6、6、6、です。一つ目の輪に加われず失敗し、二つ目の輪にも加われず失敗し、更に三つ目の輪にすら加われなかった、存在ということです。これが地にあふれ、ということなので、犯罪者、ならず者、の類が大量にいる、ということです。この獣は「出来損ない」、を指します。が、「不適合者」も指します。不適合者に善悪は関係ありません。社会が悪なら不適合者は善であるかもしれません。最後に、兵隊も「666の獣」です。社会の機能そのものに本来は必要ないからです。それが必要あるのは私たちが不完全だからであり、肯定していいものではありません。肯定する、つまりは自分たちの無能さ、低能さを肯定するのと同じです。最初にその手法が不必要になるように思考するのが本来のやり方で、それが達成できないために、別の何かで間に合わせ、その場しのぎの方法を選択したのが、兵隊、という存在です。


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