表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神話の歩き方  作者: くーくま
6/12

ユグドラシルという名の木

久しぶりに書くと、あいまいな精度になっていますがその内書き足すかもしれません。


ユグドラシル。

この単語は「Ygg」「dra」「sil」と分解して訳すのが分かりやすいと思います。

「Ygg」は'減産していく'、「dra」は'受動的な'、「sil」は'表面的な性質 (をもつもの)'です。

ユグドラシルと名付けられし木は、'やがてしぼみ消失する運命を与えられしもの'という名を付けられています。

これは何を指すか、と言えば私たちの社会であり、それを木で表し、そこに付加されし性質を名で表しています。これは逃れられない運命であり、わたしたちがわたしたちのままであるなら結末は変わりのないものです。本来はその結末から逃れるため、状況を改善するために示されたものですが、中にはその結末になるのだから、その状況を利用すればよい、と錯覚して行動するものもいます。


さて、ユグドラシルには動物が住んでいます。これはわたしたちの比喩です。

どのようなものでも、動物は人の性質を表すための比喩である可能性を考えるべきです。形しかわからないものにわからせるために形で示すために動物がある、と考えるべきでしょう。


木の頂に鷲がいて、鷹がその眼の間にいます。

鷲も鷹も猛禽類で同じ鳥類を襲います。これはつまり、この鷲や鷹に例えられる人間は同じ人間を襲う、という意味を持ちます。また、鷹は'眼の間'にいることで監視の役割をしていることが示されています。どこぞの国の国鳥が鷲だった気もします。


リスは日本語で書くと栗鼠であり、木鼠などと呼ばれることもあるそうです。ネズミはスパイの比喩であったりします。木に住むネズミ、としてあらわされるそれは、スパイ、それも民衆の監視をする、民衆自体であったります。隣人を密告して売る存在、を表しています。


ここまででわかるように恐怖政治における、民衆支配の形を表し、わたしたちがわたしたちのままならばいずれそこに到着し、やがて滅びる、というものを誰にでもわかるように、形にしてあらわしたもの、がこの木です。


この木を食い荒らす存在が他にもいます。蛇は根をかじります。根は養分を得る部分です。ここに吸い付く蛇は詐欺師を指します。形だけ真似て偽装報告して利益を搾取する、という意味合いが名称からうかがえます。


鹿は寄生虫に寄生されている事が多い動物です。その鹿が樹皮を食べます。牡鹿であり、男性的に行動する意味が付加されています。この牡鹿で表される存在は、自分の意思で行動しているつもりだが、詐欺師に操られて、社会的に問題ない行動をしているつもりで詐欺師に加担している、という意味が示されます。もしくはそれが違反だと知りながらも、社会的に罰せられることがないから、それが詐欺師に操られている状況でも平然と行動している、とも取れます。

樹皮は木にとって必要なものであり、これが'果実(食べていい生産物)'ではないことに注意が必要です。つまりはこれも、社会そのものに実害を与え、社会そのものの機能を低下させる、減産させる意味合いが付加されています。


つまり、Yggdrasilとは、鷹や鷲によって絶えず監視、そして支配され、蛇や鹿によって食い荒らされやがて崩壊する社会(もしくは国)を表しています。

そこには他の良い例えに使われる動物はいません。そもそもが問題点の指摘のようなものなので良い部分は描かれない、ということです。


それは同時に何前年経とうがなんら改善されることのない、変わることのできないわたしたちがいる、という証拠でもあります。変わったつもり、変えたつもり、で何も変わっていない、失敗の歴史が凝縮されたもの、それが私たちです。これを有能とみるか無能とみるかはここでは何も言いません。言ったところで、都合が悪ければ言葉を逆にしてさも自分たちがすごいかのように錯覚したいだけの存在がまた同じことをするだけだからです。


言葉を逆にする、という部分では本来の目的が別にありますが、それを形だけ見たものが自分たちに都合の良い解釈で曲解して現在の使用方法になっているのでここでも注意が必要です。


だから、ここで書いたことを鵜呑みにするのも問題です。必要なのは判断能力です。間違った事を書いたつもりはありませんが、問題は読み手と書き手の環境が同一ではない、ということです。古くはそこから環境を整えるのが当然だったのですが、今の社会はそのような基盤にありません。あなたの思う'鷲'がわたしの思う'鷲'と同じなのか、そこから定義を合わせる必要があります。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ