表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神話の歩き方  作者: くーくま
11/12

メタトロン

ここを書くにはラグナロクと基礎哲学が必要なんですが、とりあえず無視してざっくりと。


ソースはやはりwikiです。

metatronとはその字の意味する通り、'meta'、物体に対する知識(科学)、'tr'、囚われし、'on' 2次的性質、といったところでしょうか。

現代の言い方だと’集合知’です。一昔前は未知に対して’既知’と言われていた物です。


まず、天使の最後に'l'がつきますが、これは1次性質、つまりは性質そのものを表します。

ミカエル、ラファエル、ガブリエル、などなど、天使はそれぞれ知識の象徴です。


michael -> m (物体) , ch (物理的に拒絶) + l (性質を持つ)です。

元々ドミニオン(奴隷、従属する者の管理者、官吏)である天使の名前です。

兵士や看守が、言う事を聞かない犯罪者などを槍や警棒でこづいて言うことを聞かせる、というような行動を象徴します。だから彼は'神に似るもの'です。神はその知識と理論と論理性によって従わせようとします。ですが、ミカエルは違います。だから、あくまで、どこまでいっても'似る'者です。


で、そういった性質を模したもの(2次的)だから'on'という名称で表され、metatronとなります。

なぜ2次かと言えば、私たちの知識と言うのは、そもそも表したいものを、ほぼそうだろう、という段階であきらめて追求を止めたものだからです。どれだけ知ろうとしても、私たちにはそれが出来ません。それは、5感に頼るしかないからです。つまりはある事象を、私たちから見て、ほぼそうだろうという規模で抽出したものでしかない、という事であり、それは疑似的な性質であり、2次的なもの、となります。

つまり、集合知とは私たちがほぼそうだろう、と推測したものの'寄せ集め'であり、そのものの集合ではない、という事が大事だったりします。


で、エイリアスですが、「契約の天使」->「定義による知識」、「天の書記」->「知識の集約」、「神の代理人」->「知識そのものではなくその代替品」、「小YHWH」->「YHWHの模倣(縮退したマトリクス)」です。

「玉座に侍る者」ー>完全な知識そのもの(そして統一された知識)ではないので完全な知識は玉座に座りますが、その疑似的なもののために玉座には座らず周囲に侍る、となります。



太陽より燦然と輝く、

ミカエルよりも強大(wiki外より)、

ゾロアスター教最高神のアフラ・マズダーを脅かすほどの威勢を誇り、契約の神、長身、無数の目を持ち万人の監視者、

とあるのは、太陽と称される、もしくはミカエルという象徴に表される世界最高峰の個人よりも、科学者の集団が上位になる、というたとえになります。一人ではすべての分野で天才的な功績を残せない、とも言えます。


無数の目は、集団だから、ではなく、色々な視点で見たものの寄せ集め、だからです。

それが統一された整合性のある視点であるなら「大きな一つの目」とたとえられるはずです。


「その姿は世界の広さにも等しい長身で」とあります。

まず、'世界'と聞いて大抵は世界地図を思い浮かべると思いますが、世界とは、その時点で「私たちが認識できる最大規模の範囲」です。

ですので、メタトロンはいつの世でも「世界の広さにも等しい長身」になります。

私たちが「宇宙」という概念を知っているので、メタトロンは今は宇宙の大きさに匹敵します。ですが、その中身はスカスカでしょう。

「36対の翼と無数の目(36万5000との説も)」で、目はさきほどの通り、数は数字で読むのはたぶん間違いでしょう。数秘術と同じ考えで、'3'+'6',で考えるべきです。つまりは寄せ集めの翼、高みに昇るための道具です。それがもし完璧で整合性のとれた完全のものであれば17とあらわされたと思います。

がしかし、36と表されます。

5000は多分5 + 1000 で 5(誤) + 千(無い)だとは思いますがその記述があったのかどうかは知りませんのでそこまでにしておきます。

つまりは寄せ集めでそれぞれを合わせようとするが無理が生じるが、それぞれは間違いとは言えない、という意味だと思われます。


ちなみに「YHWH」ですが、「Y」-> 減少する、「H」->否定、拒絶、「W」->噛みつく、「H]ー>否定、拒絶する、となります。

単純に言えば、殺し合いや争いを否定(平和を約束)するものと言うべきでしょうか。

なぜ神の名が否定形なのかは哲学になるので割愛します。

英語で「W」だと「数のある」という意味だったと思いますが、この「W」は'シン'であり、その意味は「噛みつく」です。


現代までに言語は派生、退化、消失していて、その意味は失われ、形だけ残ったものがある、という事です。



どこぞの本(雑学本)によれば、終末にメタトロンは非常に大きくなり世界を滅ぼす、というような事が書いてあったとは思いますが雑説でしょうから特に調べていません。まあ、科学が世界を滅ぼす、というのはあながち嘘ではないので当たっているとも言えます。



後、セフィロトについて書かれていますが、あの手の話は話半分にしておいたほうがよいでしょう。その概念自体は昔からあるのですが、よく見るあの図形は主に「ゴールデンドーンから見た世界」を表したものであって、それ以上でも以下でもありません。単にそこに関わった人物にお偉いさんがいたとかで権威がついたとかだったと思います。今で言えば、ある科学者集団の見解、と相違ありません。それを絶対に正しい、と言うのはどうなんだろう、という事です(そこには宗教が初めに行う「神は絶対に正しい」という思想を使ったトリックも関わります。魔術とは神秘的なものだ、と思わせる事で)。



最後に私も分からない部分は多々ありますが「Y」を「一つに集約される」、「唯一の」と訳せもします。

そうした場合は、ヤハウエで「唯一のもの(完全な知識)を与え、争いを否定するもの」とも読めたりもします。ですがたぶん、神の名は否定形だと思います。


そういえば、少し前までは'既知'という名称だったのを、'集合知'などと呼び換えて、さも自分達が何か'作った'とのたまう人たちが居たと思います。

今の社会はそんなものです。誰かが作ったものを、ある特定の大多数のグループがアイデアを盗んで、自分たちが作った事にして利益をかすめ取る、というのが主流であり、トレンドです。

トレンドに乗るか反るか、それも選択です。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ