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分かたれ者たち 〜追いかけ失う者〜
捜して捜して走り続け
届かないと堕とされ続け
ようやく届いた
その山の頂上は
深紅の花が咲き乱れ
全てを狂わせた
心に秘めた気持ちを隠して
走り続けてきた
誰かの尊敬も全て
僕は裏切っていると知りながら
僕は僕の願いの為に走り続けた
ようやくその道が開けた先に
深紅の花が舞う中に
願いがあった
そして真逆の闇も
そこに存在した
僕に笑う君にただ戸惑い
僕は突き付けた剣が
折れることを願い
おろせずに動けずに
君に殺されることを願い
心から叫んだ
君は迷いなくもう一度
僕に昔見せてくれた
懐かしい笑顔を見せてくれた
安堵の気持ちで剣をおろそうと決めた僕の腕に
君は温もりと共に
僕の願い砕いた
世界が壊れる音が聞こえた