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言の刃〜零れ墜ちたモノ〜  作者: 御影慧
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幸福な夢

笑っていた

お腹を抱えて笑っていた

かつての友との他愛ない日

そんな夢を見た



目覚めて夢だったことに気づく

夢を見て幾久しく楽しいと思った

ずっと続けばいいのに、と

もう一度瞳を閉じても

そこは辿り着けない場所



願いがかなうならば

あれ程還りたい時間もないだろう

永遠の夢でもいい

それでもこの腕を伸ばすだろう

迷いも躊躇いもなく

残酷な虚像の幻であっても



今、友はどうしているのか

知る術はない

元気で笑っていてくれたらいいなと

僕は願ってもう一度瞳を閉じた

もしかしたら‥なんて珍しく

誰かの気紛れの賽子が振られることを期待して



現実すぎる夢も

幸福すぎる夢も等しくて

現実の居場所を強く自覚させる

それでも強者達の夢の跡に

再び出会えることを願う



楽しかったのだろう

あんな無邪気な笑顔

僕自身が一番に驚愕したのだ

誰かとの自然体で時間(とき)を共有できていた

そんな懐かしい日を

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