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敗者という勝者 〜流血の真実と祈り〜 「人形の狂気の夢」
ファンタジーかつリアル系作品です。
前書きの中ではありますが一応「人形の狂気の夢シリーズ」としようかと思います。
灼熱の太陽の逃げ場失った
乾いた大地は深い底の水分をも失い
ひび割れ裂けていく
拡がる大地の割れ目に
染み出すのは
不思議な液体
危険で美味で甘美な誘惑
中毒になる程に甘く
美しいその紅色のその名を
誰もが知っているのに
知らないふりをして
決して口にしない
その紅はやがて大地を満たし
太陽すら奪えぬ程の
狂気の海を造り出す
全てを狂わせる
誰かは剣を持ち
誰かは呪文を唱え
覇権を奪い合う
英雄達が生まれ滅びを繰り返し
伝説になる頃には
誰もが知っていた真実は
闇に消え去り忘れられていく
それは悪魔であり天使
自らを犠牲にして
自らに打ち勝てる何者かを
待ち続けるもの
敗北する為に挑み
勝ち続ける者
誰かの刃が振り下ろされるその日を
待ち焦がれている
違えることの出来ない誓約に縛られ
ただ生かされている
玩具、または人形
今日もただ待っている
生きる屍は自らを傷つけ
争いを撒き散らす
全てを乗り越えて現れる
流血の英雄の剣に
その身を貫かれることを
自らの鼓動が止まり
本当の物になることを
ただ切実に夢見ている
その日はまだ遠い
いつか叶うとただ願い続け
祈りを捧げ続け
今日も皮肉な勝者で在り続けている
その嘆きを聴き届ける英雄を
産みだし出会う為に
大地を血に染め続ける
人形のただ一度の狂気の夢
権利を持たず義務に縛られた
人形の叫びに
世界は脆く壊れていく
らしい作品なのですが…基本軸からぶれまくる。最終的にイメージのゴールと実際の作品の距離差がありすぎて涙です。
書いているうちに色んな感情が交ざりすぎてしまいました。
