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言の刃〜零れ墜ちたモノ〜  作者: 御影慧
37/40

鈍く鋭い感覚

痺れるような冷たいと感じる感覚

痛みと同時に失われる温度

鋭い痛みに生を実感する



白から滲み染まるもの

悪い何かを吐き出すように

白を朱に染め上げる

鼓動とは違うけれど

確かな生を実感出来る瞬間



ホッとするのは目に見える傷の確認

まだ大丈夫だと思える

痛みを感じることが出来るなら

僕は生きていると

不思議な安心を得る



生を願ってはいない

それでも事実として

僕はここに居て生きている

ただ実感が酷く薄いだけ

薄さを濃くしようと模索した結果が

そういうことだったのだろう

わかりやすい形がこれだった



仕方ないとしか言えないのだけれど

実感なんて人それぞれ

不慮の出来事にスパイスをつける

そのくらい許して欲しいと

そんなことを思う今日この頃



痛み以上の実感を僕は知らない

多分色んな何かが失われなわて久しい

正確には切り離してしまったから

刹那的な返還はあれど

それらは僕であり

僕がでない誰かの物だから



手離すことも確立も容易いけれど

確立したものを崩すことは酷く難問なのである

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