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言の刃〜零れ墜ちたモノ〜  作者: 御影慧
29/40

捨てられない捨てたいモノ

吐き出したくて沈黙を守る

怒りが在るのに笑う

誰かが困っていると助けてしまう



悪いことではないと言われるけれど

計算と望まれるからの行動に

どんな誠意が在るのか?

誠意の欠片すらないと

自身が一番知ってる

それは酷く醜く浅ましいと

他の誰でもなく自身で思う



仮面を捨てようと何度も思い

挫折を繰り返してきた

壊されるのは嫌いだ

だから自身を壊してきた

その理由は何より簡潔

取り巻く世界の平和の為

歯車無しに円滑に動かないと

子供の時から知っていたから



仮面の破棄は

守ってきたかもしれない

世界の破壊になる

誰も喜ばないし傷だけを背負うだろう

その結末は回避したい

そう願う我が儘な僕は

今も仮面を捨てられずに

嘘を演じている



一番酷い裏切りは僕だ

信じさせておきながら

今更の嘘を伝えたいと願っている

安定した世界の歯車を選びながら

今、その破壊を願っている



限界の訪れは遅すぎた

それが最大の敗因

慣れは正常を狂わせる

狂ってなお慣れてしまったら

そこに在るものは嘘ばかり

甘い甘い優しい嘘ばかり



心が壊れても戻れない

叩き壊したい仮面に

自身を乗っ取られてしまう


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