28/40
僕の中のストッパーもしくはギロチン
終わりたくて終われない
理由を考える
優しい人達が居る
引き留めて離さない
感謝と共に在る足枷
他人な家族はどうでもよい
血の繋がりに甘んじる
何をしても家族だからと
許されると信じている
そんな道理は幻だと
気づかずにぬるま湯に浸り続ける
僕は気づいてしまったんだ
僕が持つ攻撃の行き先に
そしてそのswitchは
僕の手元に在って無い
僕が唯一出来ることは
そのswitchを最期に押すことのみ
無意識の悪意と
沈黙ゆえの攻撃に
目に視えないゲージがたまっていく
無色で始まり幾つかの色に変化し
真紅に変わる
刹那的な穏やかさに
真紅と他色を往き来し続けながら
僕は待っている
戻れぬ場所まで真紅に染まれば
きっと願いが叶うのだと
誰かが持つ引き金
僕が持つスイッチ
その意味するところは一つ
僕が持つ奇妙なモノ
「死ぬ」為の機械が
僕の中に確かに在る
誰かを攻撃することを停止した時に産まれた
僕の処世術
そしてそのことに気づいたのはごく最近のこと
期待をして僕は押す日を待っている