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言の刃〜零れ墜ちたモノ〜  作者: 御影慧
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見えない凶器が切り裂くもの

言葉は生きている

誰かの中から産み出される

大事に適切に美しくあって欲しい



心無い言葉

気まぐれな言葉

訂正、覆される言葉

命を与えられながら

何にも誰の心の琴線に触れずに

虚ろに消えていく



誰にも看取られずに

産み出した誰かにも振り向いてもらえず

消えていく言葉の涙

無言の訴えに

耳を傾ける者はない


終わる為の言葉に謝罪する

誰かに届ける為に産みださはしながら

力が足りなかったことを



一呼吸ついて言葉を紡ぐ

彼等が意味のない存在にならないように

産み出した責任を背負うこと

当たり前のことを

僕は選ぶ



僕の、僕自身を貶めること

そんなことは構わない

慣れてしまったから苦ではない

苦しいのは道連れにされる言葉達

罪などないのに

悪くないのに否定され殺されていく



僕は罪に問われない

その殺人がただ許せない

そして人はいつだって

凶器をもっている

言葉を殺し

肉体を生かし精神を殺す

見えない刃で生きる屍を



人は人を殺す存在であることに気づく時

生まれるのは空の器


言葉は大切だと思います。

無造作に雑に使ってはいけない、と。

何よりも一度口にした言葉は存在を持って戻ってきません。よく考えて口にしなくてはならないと切実に思います。


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