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言の刃〜零れ墜ちたモノ〜  作者: 御影慧
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儚く散るもの

儚く散るのは願い

祈りは心が折れることがないように

か細い支えになるけれど

それは細く柔らかいもので出来ているから

しなやかさを得られない



祈っても誰にも届かない

誰からも救いの手は差しのべられないと

知るからこその祈りであり

切実な願いが在る



人は遥か原初から裏切りを持つ

一番に守るべき存在が

自らであることを

魂に刻まれている

その呪いの前に甘い言葉は

誰かを傷つけるものに変わる



最後までと約束しても

いつかその手は離反する

一時と思い覚悟を持たなければならない

だからこそ誰にも気づかれないように

普通であるように振る舞う



大丈夫?なんて言わないで

楽しい?なんて言わないで

どうか気付いていても

気づかないふりをして欲しいと

僕は祈り続けている



そしてそれが叶わないことも知っている

願うことの自由をどうか

僕に許してください



叶わないことも失うことも

とっくに知っているから


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