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言の刃〜零れ墜ちたモノ〜  作者: 御影慧
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守る為の模索と結論 〜観察の先に視えた事〜

決めたことに後悔はない

ただ終着駅が見えないだけ

不安なのはそれだけ




壊されることが許なくて

自らを自らで壊すことを選んだ

誰かを悪にしたくなかったから

そして自身の領域を侵害されない為の

自衛手段だった



歯止めが効かなくなったのは

自衛の為がいつの間にか

普通の日常になったから

自壊をすることこそに

違和感を失ってしまったから



期待も棄てた

誰かをあてにすること

信じることもやめた

誰かの言葉や仕草

行動に本音捜す

近付きすぎず距離をとることを選んだ



観察に自身の異常を隠す術をも身につけた

嘘で塗り固めて

守るべきモノを守ることを選んだ

自身で自身を守ることを

教えてくれたのは

僕を害する存在だった皮肉に

苦笑いしか出てこない



滑稽すぎる綺麗事を盲信する誰か

僕はその愚かさに学び取る

最高の最低の醜い反面教師の数に笑う

そんな風になりたくないし

なろうとしてもなれない

それはお互い様なのだ




敢えて欠片の憧れを口にするならば

右を向ける愚かしい程の素直さに

それを拒み左を向いてしまう

僕には持ち得ない物に

僅かな憧れを抱いているのかもしれない




歪みと痛みと破壊で来た道の景色は

真紅の花と赤い月が

その道の先を照らし先導する



他の道を僕は知らない

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