表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
言の刃〜零れ墜ちたモノ〜  作者: 御影慧
13/40

生まれた理由

生み出したのは

心が壊れるのを防ぐ為

言葉にすることで

軽くなるものが在ると

僕は知っていたようだ




傷を具現化させたら

その傷について考え

痛みを求めた

自身の存在の空虚さを

痛みに変換させることでしか

進めなくなった



言葉の中に僕が居て

置き去りにされてしまった僕が

僕に叫んでいた

僕の分身で在り

他者としての彼等は

僕の重荷を背負って見守ってくれる




僕の中には複数の部屋が在り

それぞれに住人が居る

僕の疑問に討論して

僕が結論を見つけられるように

思考が飛び交う




ある時に気付いた

気付いてしまったのだ

人は人を裏切る存在で在り

頼ることの愚かさを知り

期待を捨てることで

受動態の人形になった

もしくは生きる屍




この鼓動が止まればいいのにと

いつもそんなことを考え

願い続けている

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ