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眠りと死

作者: 一般人

 死んでいくことと、眠ることはよく似ている


 僅かに、しかし確実に


 血が流れ出していく感覚は、体に薄い透明な膜を何枚も何枚も重ねていくように


 いずれ来る世界との別離は


 決して唐突の形を取らない






 己を失っていくまでの時間は


 決して止まることもない






 瞼が開き、また閉じる


 時折に意識の戻る中、


 もがけばもがくほど何処かへと引き込まれる。


 どこか知らない暗い昏い方向へ


 沈むように。閉じるように。






 目の裏に重なっていくいつかの光景が


 自分の一生だと 


 気づけたときにはもう


 あらゆる感情が鈍化して


 







 そしてひっそりと瞼は永遠に閉じるのだ。

じっと見てしまったので。

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