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異世界トランプ  作者: 32バチ
第一章
3/16

2.準備万端?

 家に帰りつく頃には18時20分になっていた。


「20分か。急いだわりには時間がかかったな。」


 ぼやいてしまって。

 なにしろ本当に時間がない。

 タイムリミットまで、5時間40分。

 だが、聖火が迎えに来る頃には用意が終わってなくてはいけない。



 実質で言うならもう5時00分きっている。


 まずは何を持っていくべきが考える。

 ・

 ・

 ・

 うん。

 インターネットをひらこう。


 そこで検索をかける言葉はこれだろう。

 《異世界転生》

 これで検索をかけてみてわかったことは、引っ掛かるものは大概小説だった。


 小説かよ。

 情報収集としては少し弱い。


「どうするべきかね~。」


 適当に小説を開いてみた。

 ・

 ・

 ・

 あれ、面白い。

 これは、情報収集のために読むべきでは?


 別に面白かったから、読みたくなったわけではなし。

 断じて違う。

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 しまった。

 面白かったからつい1本まるごと読んでしまった。

 だいたいのなんなのだあの主人公は。

 最初最弱なのに終盤でのチート性能は些か問題ではなかろうか?


 正直羨ましいな。

 というか、僕らはどうやって向こうで生活していくのだろう。

 まだ、本当に転生すると決まったわけではないのだが……。

 向こうに行く気がする。

 こらは僕の直感だ。

 直感には自信がある。

 それも、聖火絡みとなるとなおさらだ。


 思考が脱線した。

 話を戻そう。

 どうやって向こうで生活するのか、だったな。


 まず第1に、モンスターを狩ることで生計をたてることだ。

 これは先ほど読んだ小説の主人公がしていた。

 というよりは、だいたいの小説ではこれが主流だろう。


 これで、生計をたてるとなると武器がいるかも知れない。

 だが、この世知辛い世の中。

 そう簡単には、剣や銃はてに入らない。

 時間内に手に入る武器となると包丁ぐらいだろうか?

 余り現実的ではない。


 第2に、こちらの世界では簡単に手に入り尚且つ安い物を向こうに持っていって高額で売ることだ。


 一般的でなんの面白味もないがこれが一番堅実だ。


 こちらで安くてあちらで高い物とはなんだろうが?

 どんな世界に行くかもわからないのに、この考えは余りよろしくないような気がしてきた。


 だけど、よく考えてみれば異世界にとばされるのだ。

 となると剣と魔法の世界だろう。

 そんな世界では大体だかどんなものが手に入りにくいのかは容易に想像がつく。


 例えば、銃とか!

 でも、銃はこちらの世界であっても簡単にはてに入らない。

 なら、この案は駄目かもしれない。

 ワンチャン、ガラス細工のいかした製品だろうか?

 ビードロとか高く売れそうな気がする。

 だが、ビードロはかさばるから却下だ。


 よし、寄り合えずビー玉でも持っていってみるか!

 もしも高額で売れたら良かった程度の気持ちで。


 そして最後、第3に職に就くとことだ。


 これは案外簡単なのかもしれない。

 なぜなら僕には現代の知識がある。

 これを活用しないてはないだろう。


 ざっと考えてみだが意外にも進める道が少ない。

 現実的に考えてみれば、2の案は無理だろう。

 希望的観測すぎる。


 そして、1も駄目だ。

 危険すぎる。

 包丁でモンスターを倒せるはずがない。

 せめて剣があれば戦ったかもしれない。


 なら、なし崩し的に3で落ち着く。

 まあ、妥協案だろう。


 ここまでの考えにたどり着くのに約2時間かかっている。


 小説を読んむために使った1時間40分が痛い。

 だが必要だったと考えよう。


 職に就くためには、それ相応の知識が必要である。

 なのでこれから1時間をインターネットから辞書、専門書、医学書、等々をダウンロードするために時間をつかった。


 一段落すると、もう残り時間が2時間ないことにきずく。


 ヤバイ。

 生活用品なんかも用意しなくてはいけないのに……。


 よし、まずは落ち着こう。

 深呼吸だ。

 大きくすって~。

 はいて~。

 すって~。

 はいて~。


 よし、少しは冷静になれたような気がする。

 まずは、服だな。

 服、服。

 どんなのがいいだろうか?


 向こうが暑いか寒いかわからないからな~。

 取り合えずリュックに夏物2枚、冬物2枚を詰め込む。

 既に、ビー玉を入れているが全く問題ない。

 次いでにジャージを詰め込んだ。


 ジャージっていいよね。

 動きやすいし。

 但し、紙防御だけどね。

 今の人類が着ている服は大概どれも紙防御なので気にしたら敗けである。


 他にも、パーカーを3枚持っていくことにした。

 パーカーは、フードがいいよね。

 パーカー、格好いい。

 ある小説を読んでから僕は、パーカーの虜である。

 パーカーのことは、皆パーカー様と呼べよ!

 まあ、冗談だけどね。

 でも、パーカー様が好きなのは本当だからね。

 おっと、いつもの癖でパーカー様といってしまった。


 服はあらかたいれ終わったので次は何を入れるか考える。

 ・

 ・

 ・

 取り合えず、1週間分ぐらいの食糧は持っていっとくか。

 よし、カロリーメイドにしよう。

 7×3×2=42

 1週間分ともなると大概の量になる。

 カロリーメイド42個は、やっとかっとリュックにはいった。


 ちなみに言っておくが、7は1週間分。

 3は、朝昼晩の3食のこと。

 そして最後の2と言うのは、自分の分と聖火の分である。

 聖火は、ここまで気が回ることは100%ないので僕が用意する必要がある。

 全くもって世話が焼ける奴である。


 後は、パソコンとパソコンの充電式充電器くらいしか入らない。


 ちなみに、パソコンの充電式充電器とは太陽光にも対応しているから向こうに行っても問題はない。

 強いて言うなら、雨の日につらいくらいだ。


 あと、スマホも持っていく。

 パソコンの充電式充電器はスマホにも対応しているのでモーマンタイ。


 もうリュックはパンパンになってしまった。

 これ以上物を持っていくのは向こうで邪魔になるだろう。


 よし。

 こんなものでいいだろう。


 後は、聖火が来るまでゆっくりすごそう。


 そうだ。

 まだ、夕飯を食べていなかった。

 後30分間あるので、夕飯を食べることにした。


 ちなみに夕飯はセルフである。


 実は、僕にはもう両親がいない。

 なのでご飯は朝昼夕自炊である。

 だから多少料理は人よりか出来ると、自負しているのはここだけの秘密だ。


 そして今僕が住んでいるのは、母片の姉の家である。

 母片の姉からは、よくしてもらってはいるものもあまり話す機会はない。

 なので多少なりとも気まずかったりするが話さないのだから問題ない。

 というか、母片の姉は水商売をしているので夜は家にいない。

 朝方に居たらいいほうである。

 したがって会いたくなければ早く学校に行き遅く帰ってくればいいだけである。


 ちなみにさっき家から出ていくときに声をかけて来たのがそれだ。

 奥から男の声もしたから無視してしまったが……。

 まぁ、仕方ないよね!




 台所をあさってみたところカップ麺を見つけたのでこれを食べることにする。

 もしかしたらこれからカップ麺が食べられないと思うと少しだけ感慨深い。


 カップ麺にお湯を注ぐ。

 いつもの過程なのにどこかくるものがあるな。


 まぁ、最後と決まったわけじゃないし前向きにいこう。


 3分間待つ。

 この3分間は、なぜこうも長いのだろうか。

 僕は不思議でたまらない。


 ほかにもこういうのがあるよね。


 友達と遊んでると時間が早く過ぎる。

 それに比べると、授業中の授業時間は長すぎる。

 しかも先生の話は、知っていることばかりでつまらなかったからなおさらだ!


 こんなことを考えていると3分が経過した。


 よし、食べるか。


「いただきます。」


 いつもの恒例行事をすませると蓋をあける。


 では、食すか!

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 意外にも早く食べ終わってしまった。

 少し物足りないような気もする。


「よし、ご飯でも入れるか。」


 炊飯器を開けてスープの中にご飯をおとす。

 そしてレンゲでかきまぜる。


 うん。

 おいしそうだ。

 ご飯がラーメンのスープにひたりキラキラと輝いて見える。

 では、一口。


 そう思った瞬間だった。


 ピンポーン


 チャイムが鳴った。

 外からは

「おーい、来たぜ。雫!早く行こうぜ。」

 と聞こえてきた。


 やばい。

 もうそんな時間か。

 このご飯はどうしよう。

 仕方ない。

 じっくり味わいたかったが、急いでかきこむことにする。

 ・

 ・

 ・

 よし。

 食べ終わった。

 では、参りますかね。


 外からは

「お~い。まだか?雫。早くしろ。」

 とまだ聞こえている。


「ちょっとまて、今行く。」


 そんな言葉を聖火にかけて、リュックをからう。


 そして後ろを振り向く。


 ここには、もう戻ってこれないかもしれないのだ。

 懐かしみながら、回りを見わたす。


 よし。


 そう思って、聖火が待っていてくれている玄関に向かった。




あと、もう少しで異世界。

早く、異世界での生活を書きたいな。

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