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《覇》の古具使い  作者: 桃姫
聖剱編
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24話:聖王教会円卓の騎士

Scene清二

 俺たちは、篠宮を追ってきた。そこでは、壮絶な死闘が繰り広げられていた。ん?あの剣は、刃がついている。ということは、ガウェインか。向こうで横たわっているのがトリスタン。黒いコートに、フードまで被っているのがアーサーだと思われる。篠宮とガウェインの攻防。若干、篠宮が押されている。しかし、それはまだ、日が昇っているからだ。奴の剱が俺の知っているものならばの話だが。


 篠宮が押し負けた。そう思ったときには、俺は、もう駆け込んでいた。

――キィン!

俺の《殺戮の剱》がガウェインの剱とぶつかり、甲高い音が鳴る。

「篠宮、日が出ている間は、こいつの相手は、骨が折れるぞ」

「青葉、君?」

俺の言葉に、篠宮は、呆けたままだった。一方ガウェインは、頬を引きつらせていた。

「おい、アーサー。こいつが《殺戮の剱》使いだろ?俺の聖剱を教えたのか?」

「いや、まったく」

そう、俺は、アーサーから聞いたのではない。

「《ガラティーン》、だろ?《太陽の剱》ってとこか?日の出ている間に最も力を増す聖剱。それで、そっちがトリスタンだというなら、そいつの持ってるのが《カーテナ》。《慈悲の剱》だ。カーテナには、刃がついてないのが特徴って感じか?何か間違いでも?」

俺の推察に、敵は勿論、味方さえフリーズする。

「おい、アーサー。こいつ、何だ?」

ガウェインの問いに答えないアーサー。

「面白い。面白いよ、《殺戮の剱》の保持者。名前を教えてくれないか」

愉快そうに、アーサーは、俺に問う。

「青葉清二」

「セイジか。よろしくな」

それだけ言うと、奴等は、その場を後にした。


「大丈夫だったか?篠宮」

「うん。何とか……。青葉君は、何で奴等の剣を知っていたんだい?」

俺は、篠宮の問いの意味が分からない。

「アーサー王伝説は有名だし、円卓の騎士、と言ったら、大体分かるだろ?」

「そ、そうだね……」

なんにせよ終わった。俺は、会長達に後を任せて、帰ったのであった。


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