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157話:《第六階層:「神滅の槍」ロンギヌス》
大昔。天宮の塔にて、
「ここまでだよ、ダリオス」
「ま、まだだ。まだ、こっちには切り札がある」
「なに?無駄さ、これで全てが終わるんだよ。僕、蒼刃蒼天の手によって」
剱を八本持つ男は、手に持つ、八本の剱を順々に突き刺す。そして、最後の一本、
「《選定の剱》だよ。さらば、ダリオス」
「《刻天滅具》ゥ!!!」
槍が飛んでくる。そして、男に刺さった。
「ガフッ。こ、これは、」
「|《神滅の槍》《ぺネトレイト・ロンギヌス》だ。ハハハハハハッ、神を殺す前に多くの血を吸いすぎて、闇に染まり、《刻天滅具》と名前を変えたがな!」
「これは、本格的にヤバイね。だけど、」
男の投げた剱は、ダリオスに直撃する。
「グホッ……、神、テメェを殺してやろう。いつになっても、いつまでかかっても」
そうしてダリオスは、一度死んだ。その後、蒼天は、二度目の死を経験したのだった。




