第1章 2話 軍隊の日常
こっちの世界にきて3日が立った。まあだいたいのことはわかってきた。
まずこの戦争の勢力図だ。
今現在(1943年)の勢力は
帝国と公国の同盟軍vs我々連合などの東部連合vs 南部で交戦を続けている神仰(シンコウと読む)などの神系軍の三つ巴だ。
簡単に言うと「帝国対連合対神仰」だ。
今俺がいるこの塹壕は公国と連合の戦線、つまり北部前線だ。
塹壕は丘の上の要塞を囲むように作られている。
ギリギリ射程外らしい。
塹壕内は寒い、とにかく寒い。この地域が大陸北部という理由もあるだろうが、もうめっちゃ寒い(笑)
でも意外と幅があって苦しくはない。
文句を言うならちょっと金属臭い。 臭い。
今のところ公国からの攻撃は無い。俺が転生したときがたまたま交戦中だったらしい。
だから今こうやって執筆できている。
4日目
今日わかったことがある。どうやら今は秋らしい。秋でこの寒さ。冬が絶望に満ちている。
まあ先の事を考えても何にもならない。
そう言えば今日はセミオさんを見てない。
そう思った矢先。
「南部戦線が連合の勝利で崩壊したぞ!!!」
塹壕内に怒号が響く。
つまり我々連合の別部隊が南部で神仰を破ったのだ。 すごい。
俺はすぐに筆を走らせた。
「1943年11月24日 連合、神仰破る。」
塹壕が歓喜に溢れる。
しかしそれも束の間だった。
戦争は残酷だ。
「パァァァン」
要塞から一発の銃声がなった。
公国にも我々の勝利の通達が入ったのだ。
塹壕が一瞬で緊張感に包まれる。
俺も銃を構える。
そして。
「ドーン ドーン ドドーン」
重く響く音。
迫撃砲だ。
塹壕は射程外ではなかった。
ただ敬遠しあっていただけだった。
「走れ!!!」
その一声で急いで塹壕を飛び出す。
その瞬間
大きな爆発と共に塹壕が木っ端微塵になる。
急いで丘の下まで走る。
安全地帯などない。
前を向けば機関銃。
後ろを見れば爆発。
上を見あげたら砲弾。
なんとか岩の影などでやり過ごす。
仲間が散っていく。
「ヒュルルル」
一発の砲弾が目の前に落ちる。
後ろへ吹っ飛ばされる。
意識が遠のく。
「レオン!」
この声は…
走れ!
大きな声で目が覚める。
セミオさん。
要塞の下は射程外だ!そこまで踏ん張れ!
はい!
俺は再び走り出す。
この戦争の終わりに向けて。
2話 終
最後まで見てくださりありがとうございます。
また次回




