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2話 キャラメイキング

気づくと、宇宙空間のような、小さな光がいくつもある場所にいた。

ただ、違うところがあるとすれば、360度どの方向を見ても、自身の体を見ることができないことと、正面にゲームや設定などのアイコンが浮かんでいることなどがある。


...ってところね。今の状況を整理すると。

確か、意識するとアイコンを選択したりできるはず...。何事も実践ね。試しに真正面にあるFWOのアイコンを選択・開始してみましょうか。


FWOをプレイしたいと意識すると、確かに選択されて、そしてブラックアウトした。

しかし、次の瞬間...制作会社のロゴが表示された。


いや、まあ、そりゃゲームなんだから制作会社はあるでしょうし、ロゴもプレイヤーに見せないといけないのでしょうけど。せっかくのVRなのだから正直出ないでほしかったわね...・


今度こそ、次の瞬間...!

目の前には真っ白な空間が広がっており、正面には鏡のようなものが配置され、リアルでの自らの姿が映っていた。

そのとなりにはサポートキャラと思われる妖精のような羽をつけ、宙に浮いている少女がいた。


「初めまして!わたしはあなたの旅の始まりをサポートするサポートAI[S-007]、通称ナナです!あなたの名前を教えてもらえませんか?」



「あー、もう喋って大丈夫なのよね?はじめまして、ナナちゃん。私は...えーと、西瓜(サイカ)で。」


決して考えるのがめんどくさかったわけではないことをここで言っておこう。


「ありがとうございます!サイカさんですね。それでは、これからサイカさんのアバターを作りますが、一から作ることと、本来の自分の姿に手を加えることの2種類がありますが、どちらにいたしますか?


「手を加えるほうで。」


リアルの自分とかけ離れたアバターを使っているとリアルに戻った時認識に相違が出るって話だから、こっちのほうがいいでしょう。

まあ、リアルの自分よりカッコよく・可愛くしたいって気持ちもわからなくはないけれど。


「了解しました!では、サイカさんの正面にある鏡を見ながら、左右のパネルを使用して自由に設定してください!」


なるほど。決められるのは...髪色、長さ、身長、目の色、肌の色...かなり多い。

しかしさっさと始めて爆弾を作りたいので、おおよそリアルと印象を変えればいいでしょう。


「まず髪色はー、もとは黒だけど、んー?グラデーションとかメッシュにもできるのね。それじゃあ髪を肩まで伸ばして、黒から赤のグラデーションにしましょう。ちょっと目立つかもしれないけど、リアルと違うに越したことはないでしょう。」


次に身長、体系は別にいい...バストサイズなんかもあるのね。私は別にいいけれど、人によっては狂喜乱舞しそうね...

まあそれはいいとして、目の色ね...これも変えましょうか。


「目の色はー...ゑ、感情や状況によって変更もできるの?そりゃ技術的にはできるでしょうけど、わざわざ設定できるようにする辺り細かいわね...。ま、できるものは利用しないともったいないものね。えーと、通常時は黒色で、緊急・興奮・発火点以上の温度の検知で赤色に、気分が冷めたりすると紺色になるっと。」


それ以外に設定すべき項目は...これといってないかしら。


「出来たわよー。」


「かしこまりました!では確認いたします......確認しました!それでは、あなた様の旅に幸運がありますように!いってらっしゃいませ!」


「ええ、行ってくるわ。またいつか、会いましょう!」


そう言い終わると同時に、わたしは光に包まれて、その場から消えた。




「......今の方で、最後かしら。今回の仕事も長かったわ!さて、ほかのS-AIもすでに行ったようだし、私も遊びに行きましょ!」




次回からはいよいよ彩香がFWOの大地に降り立ちます!乞うご期待!


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