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1話 いろんな準備

新連載です!よろしくおねがいします!

突然だが。

私は爆弾が好きだ。

しかしこの世の中、爆弾はおろか、爆薬も所持するだけで罪に問われる。

解せない。爆弾は悪くない。むしろ正しく使えば何よりも頼りになる最高の味方だ。

悪いのはそれを悪事に使い、世に仇なす人間だ。



「と、頭の中でそれっぽいことは言っていても、結局は皆同じ穴の狢なのよ。」


「彩香、どうしたの急にしゃべりだして。とうとう頭おかしくなった?」


「失敬な。私はただ爆弾が何より好きなだけのごく普通な女子大生よ。」


「普通の女子大生は急に変なことは...多分、言わないし、爆弾が何よりも好きじゃないよ。そろそろ自覚ないの?」


「どこにでもいるごく一般的な有象無象の女子大生という自覚ならあるわよ。」


「はいはい。一般的な女子大生(爆弾狂いの変態)ね。」


思うんだけど、なんか響きおかしくないかしら?


「気のせい気のせい。それより、そんな爆弾大好きなあなたにお勧めしたいものがあるの。」


「なんで当然のように考えを読んでくるのよ...。で、何?珍しい。」


「その名も、...なんだっけ、名前忘れたちゃったわ。」


「それでお勧めしようとかよく思えたわね...。」


「だって、私もさっき広告で見たばっかりなのよ?そんな早く覚えられるわけないじゃない。」


「それこそなんで勧めようと思ったの?」


「だって面白そうだったもの。一緒に始めない?」


「まぁ、何かにもよるけど。どんな感じだったの?調べるから教えて。」


「えーと、たしか......」


━━━━━━━━━━━━


━━━━━━━


「『Freedom World Online』略してFWOねぇ...ネーミングが安直というか、なんというか...。」


そもそもVRMMOって物すら遊んだことがないのに、そんな自由自由って言われてもね...ん?


「『筋が通っていれば、あなたの思うままに物を作り、動き、戦うことができます』、それってつまり」



 爆 弾 も ? 



次の瞬間、気づいたら私はVRダイバー『Teleport・Gate』通称TGとFWOを注文していた。

それもそのはず。現実では理論上は知っていても、手に入れられず、あこがれることしかできなかった爆弾を、この手に持ち、爆発させられるのだ。

これ以上の喜びがあるだろうか。いや、ない。(反語)

そんなわけだから待ってる間そわそわしすぎて講義をほぼ聞いておらず、テストの点数が少し落ちるのは後の話である。


1週間後...


「いや、聞いてる限りすごそうで、第一陣のレビュー見てもすごいってわかるから、人気なのはわかるけれど...、まさか、この現代で1週間ほどもかかるとわね。令和じゃあるまいし、どれだけ人気だったのやら。」


しかし、この1週間、心をときめかせ、首を長くして待っていたのだ。予想を超えてもらわねば。


「えーと?まずは、TGを台座にセットすると自動で充電され、台座の液晶が点くので、表示される設定をすると。で、その1、ニックネームを決める。」


これは、彩香...さいか...さい、西...西瓜、『スイカ爆弾』でいいや。パイナップル爆弾みたいなノリだけどいいでしょ。

で、次に、本名とメアド、パスワードね。名前は彩野彩香(いろやさいか)で、メアドは...*******@gaoo.comっと。パスワードはいつも通り*************で、よし、次。


「次は、届いたFWOのパッケージの中の、チップをTGに挿入すると、ダウンロードされて、起動時の選択肢に追加される、と。なるほどなるほど?カチャっとな。」


ダウンロードしてる間に...パッケージは、記念に部屋の棚にでも飾っておこうかな。

と、言ってる間に終わってる。さすが、最新式は違うね。大容量でも数分もかからない。

事前情報はあんまりネタバレしたくないから見てないけど、まあ、どこか躓いたら見るってことでいいでしょ。うん、それがいい。最低限の情報だけあれば大丈夫。


「最後に起動方法は、TGを頭にかぶり、ベッドの上など体に負担のかからない場所に体を預ける。そして本機右側面にある電源ボタンを押し、スタートするように頭で思うと開始される、ね。理解したわ。」


それでは、ゲームスタート!

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