1、プロローグ
「おーい、アルアーお使い行ってきてー」
ここは都市ガルガレオから徒歩で三日かかる小さな村ノーム都市から離れたこの村はとても貧しい村だった周りに広がるボロい家の数々病気で死んでいく数々の人たち、、、
「何でだよ、、、まだたぶん朝の4時位だぞ何買いにいくんだよ、、、」
しかし村の人たちは皆明るかった。自分の生活も苦しいはずなのに誰もが他人のことを思い助け合うそんな村だった。そんな村だから長く続いたのだろう
「お!いってくれるのね!じゃあカラスを5ひきお願い!」
そんな優しさ溢れる村で生まれた少年は、、、
「カラス肉?カエルじゃなくて?いっつもやっすいカエル肉じゃん今日なんかあったっけ?」
これは「守る」と言う選択肢が産んだ、、、
「は?何いってんのよあんた?」
強欲な犯罪者の物語、、、
「今日あんたの誕生日じゃない」
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「あーはっず、、、」
自分の誕生日を親に指摘されると言うはずっい行為をかましたあと俺は自分の誕生日で出てくる食事を買いに向かった。いつも家の仕事で忙しいとはいえ親に真顔で指摘された今日を僕は忘れないだろう、、、
「ていうかこう言うのって親が用意するもんだろ、、、まあ、忙しいのはわかるけど、、、」
グチクチと文句を言いつつもいつもの肉屋につくそこには朝っぱらから肉屋のおっちゃんが店番をしていた。
「おーアルアおはよう!今日はずいぶん早くきたなどうしたんだ?」
身長は180をこえる大男、小さい村なので顔見知りは少ないため僕らは何ともないが初めて見るとヤクザの頭にも見えるだろう、そんなおっちゃんはいつものように気軽に挨拶を交わしてくる。
「おはようおっちゃん、いや誕生日だからカラス肉を買いにきたんだよ、カラスはすぐ売りきれるだろ」
カラスは捕獲が難しいため高い、それでも小銅貨5枚とお手頃なかかくではあるがうちは数少ない子供(俺)がいるので特に貧乏ゆえにカラス肉は記念品にしか買わないのだ。
「おーそうか誕生日かー早いもんだな!今お前何歳になったんだよ?」
「14だよそろそろこの村を出て働くかなw」
おっちゃんがとんでもない顔になった。
「ガルガレオに行くのか?若いやつがただでさえ少ないのにお前もいなく何のかよ、、、」
よっぽど俺がこの村を離れるのが嫌だったのか青ざめた顔で涙を流し鼻水をだしながら、、、って!
「鼻水出しながらべばりつくなよキモいから!やめろやめろ!」
小さい頃からずっと見てられてきたのだ遠くにいってしまうのは寂しいのだろう。だからといって鼻水垂らしたおっさんに抱きつかれる趣味はないけど、、、
「いがないでーーーー!!!」
「まだ先の話だから落ち着けよ!てかからかっただけたよ!悪かったから!」
「ほ、ホントか?ホントだよな?いかないでくれよ?」
「わーったからしつこいな!てかカラスまだかよ?」
「あ、ああすまん。ホイ、カラス小銅貨5枚な」
相変わらず大袈裟なおっちゃんからカラスを受け取り財布から小銅貨をだ取り出す
いつものように平和な時間が流れている。村の人たちといつものように話して、家でいつものように仕事をして、いつものように母さんとご飯を食べる。そんな日は延々に続くと思っていた、、、
タッタッタ、、、
そんな日常に戻れなくなったのはこの時の選択を間違えたからなのだろうか?
「あのー?」
たけど間違いなくあの時僕は、、、
「ここって何を売ってるんですか?」
初めての恋をしたと思う。
最後の人は次回、、、