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第二章 ゲームのヒロインと同棲生活!? その2

 流石に服選びは神の領域すぎて俺には手が負えん、ここは逃げの一手に限る、乃愛ちゃんに自分で選ぶよう促そう。


「乃愛ちゃん、自分で選んだら?」


「いいの、翼君に選んで欲しいの。朝選んで出してくれたワンピース凄く可愛いかった、それに翼君なら私に似合う服を選んでくれるそう思ったの」


 一人の女の子が俺を信じてくれてる、ここは男見せなきゃいかんでしょ!!


 翼は毅然とした態度で言った。


「まかせてよ!! 乃愛ちゃんに似合う服を絶対選ぶから」


「うん、楽しみに待ってるね!!」


 乃愛は店内にある正方形の椅子に座った。


 たしかにファッションセンスは全くないが、乃愛ちゃんへの思いがあればきっと似合う服を選べるはずだ。


 翼は乃愛への思いを信じ悩み続けた結果、オフホワイトのキャスケットと空色のオルチャンワンピースをチョイスした。


「乃愛ちゃん、選んできたよ」


「ありがとう!! 試着してくる!!」


 乃愛は目の前にあった試着室へと入った、5分ほどが経ち試着室のカーテンが開いた。


 翼に衝撃が走った。


 なんてなんて可愛いんだ!!!! 可愛くなるとは思っていたが、予想の100倍ぐらいあるじゃないか!!思わず涙が出てくるぜ。


「どうかな? 似合うかな?」


「あぁ!! 最高に似合ってるぜ」


「よかったぁ、翼君が選んでくれたのに似合わなかったらどうしようって思ってたから」


「そんな不安がんなくてもいいのに。乃愛ちゃん、凄く可愛いから絶対大丈夫って俺は思ってたよ」


「え!? あ、ありがと」


 翼と乃愛の時が一瞬止まった。


 恥ずかし、恥ずかしすぎる!! 乃愛ちゃん、凄く可愛いとか言わなくてよかったのに、自然と口から出てきてしまった!!


「…………」


「…………」


「わ、わ、私、着替えてくる!!」


 乃愛は沈黙に耐えれなくなったのか試着室に戻っていった。


 こ、この後うまく話せるだろうか心配でしょうがないんだけど……。


 翼の予想は的中した。その後も家用の服とかもう一着外用の服を買うため洋服屋を回ったが、ほぼ会話がなく服屋での買い物は終わった。


 この後の買い物ほぼ会話なく終わるかと思いきや、その均衡を翼が破った。


「そろそろ時間も時間だしお昼にしようか」


「うん、そうだね!!私も丁度おなか減ってきたところだったから」


「乃愛ちゃんってどんなものが好きなの?」


「私はパスタとかオムライス、あとはいちごショートケーキとかが好き。翼君は?」


「俺は牛丼とかラーメンかな」


「そうなんだ!! でも二人共ジャンルが違うみたい、お昼どうしよ」


「乃愛ちゃん、ここのショッピングモールはフードコートがあって丼もの、洋食、イタリアン、和食と種類も豊富だから大丈夫」


「それなら良かった!!」


 翼と乃愛は談笑しながらフードコートに向かった。

 フードコートは学校が春休みとゆうこともあり混んでいたが、なんとか席を見つけることが席に腰かけた。


「ふぅ~、結構混んでるね」


「ね~、学生とか子供連れが多いみたい」


「だね。こんなに混んでると頼んだ物来るの時間かかりるかもしれないし、どんなメニューがあるか見て決めちゃおうか」


「お~!!」


 翼と乃愛はフードコートにある店を一つづつ見て回った。

 その結果、翼はたっぷりきのこのバター牛丼と小醬油ラーメン、乃愛はレモンカルボナーラをチョイスした。


「乃愛ちゃん、カルボナーラ美味しい?」


「うん、レモンの風味が後味をさっぱりさしていて美味しい!!」


「そうなんだ、乃愛ちゃん一口もらってもいい?」


「うん、いいよ!! ふぅ~ ふぅ~。はい、あ~ん」


 乃愛はカルボナーラをフォークでまとめ、翼の口に運んだ。


「どう?翼君、おいし?」


「おいしいよ。う、うん……」


 ふ、不意打ちすぎる!! まさかあ~んがくるとは。しかも何か周りから視線を感じる気がして恥ずかしい、世のカップル達はこれをよくやるのかすごいわ。


「反応薄いけど、おいしくなかった?」


「いや、いや、いや、超美味しかった。ついおいしすぎて言葉を失ったんだよ」


「そうなんだ、そんなにおいしかったならもっと食べる?」


「だ、大丈夫。自分のまだまだ残ってるし」


 その後も翼と乃愛は昼食を食べ進め、30分ほどで食べ終わった。


「おいしかったね、乃愛ちゃん」


「そうだね!! おいしかった」


 二人は食べ終わった食器を片付け、買い物を再開した。


「次はどこのお店に入る?」


「母さんは家具とかインテリアを買ってほしいって言ってたし、家具、インテリア店に行こう」


「うん、いこう!!」


 翼と乃愛は話しながら家具、インテリア店に移動した。


「翼君、ところで乙姫さん朝必要な家具、インテリアって言っていたけど、何かとか聞いてる?」


「それならさっき母さんから連絡あって、ベットとテーブル、タンス、カーテンあとカーペット買って欲しいってライムできたよ」


「それなら買い足りないとか無さそう~」


「そうだね」


 店に入ると翼と乃愛はベット、テーブル、タンス、カーテン、カーペットの順番に見て回った。


ベットコーナーでは桜色のベット、テーブルコーナーではハート型のテーブル、タンスコーナーでは空色のタンス、カーテンは白をベースにクローバーがまばらにあるカーテン、カーペットは薄い黄緑色をチョイスした。


 二人は店で会計を終えて出口を出ると、遠くでいつも翼と遊んでる友達を見かけた。


 なぜ、あいつがここにいるんだ!! 今日は女装グッズの買い出しに行くって言っていたがまさかこの場所とは。とにかくあいつに見つかるとめんどいしさっさと帰るか。


「乃愛ちゃん、まだ二時頃なんだけど、さっき買ったベットとかを3時半頃店の人が家に配置してくれるみたい、だから早めに帰らない?」


「そうだね!! 待たせちゃうといけないもんね、帰ろう」


 翼と乃愛は翼さの友達に見つかることなくショッピングモールの出口についた。


 ふぅ~、なんとか見つからなかったぜ。


 翼が安堵していると後ろから翼の友達の声がした。


 やば、見つかった!! 声の感じあいつまだちょっと遠いみたいだしここは無視していこ。


 翼は友達の声を無視して、ショッピングモールを出た。


「今翼君、呼ばれてなかった?」


「いや、聞こえなかったけど」


 その後翼の友達が追ってくる事もなく帰路についた。


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半月更新とは言いましたが、半月いないに投稿分が完成した場合は更新しますのでご承知ください。

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