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第二章 ゲームのヒロインと同棲生活!? その1

「翼君、どんな服がいいかな?」


 翼と乃愛ちゃんは服を買いに近所のショッピングモールに来ていた。


 何故服を買いに行く流れになったかと言うと、少し前に遡る。


「ジリリリリッ!!」


 翼の部屋にアラームが響き渡る。


 ……ん~? うるさいなぁ~。


 文句を言いつつもスマホアラームを止めた。


 あれ? なんで俺机で寝てんだ?

 ……そうか、情報収集しようと思って机についたまま寝ちゃったのか。

 情報が得られなかったのはあれだが、昨日はあんだけの事があったんだ、疲れて寝ちゃってもおかしくないよな。

 それよりも早く着替えないと母さんが来てしまう、着替えをジーと見てきたり、着替えさせられたりするとかごめんだし。


 翼はタンスから適当に服を取り、すぐに着替えた。


 よし着替えた事だし、母さんが来る前に下に降りるか。


 ん、まてまてまて!! たしか俺情報収集をしようと乃愛ちゃんのプロフィールが書いてある説明書を机に置いたよな。

 まずい、非常にまずい!! 乃愛ちゃんに見られたら、噓だとはすぐ思わないだろうけど、かなりの不信感を与えてしまう。落ち着け落ち着くんだ俺、焦ってもしょうがない乃愛ちゃんにそこはかとなく聞くことにしよう。


 翼は少し焦ったものの落ち着きを取り戻した。


 今度こそ下に降りるか。


 翼は説明書を机の奥のほうに隠し、下に降りた。


 下に降り、リビングに入ると乙姫が朝食の準備をしていた。


「母さん、おはよう!!」


「おはよう、つーちゃん!! 残念乙姫が起こす予定だったのに」


「あれ?乃愛ちゃんは?」


「乙姫の部屋で寝てるよー!! 昨日お風呂から上がった後、疲れてたみたいでなーちゃん眠そうだったから乙姫のベットに寝かせたの」


「そうだったんだ、連れてきたの俺なのに迷惑かけてごめん、母さん寝るとこ困ったでしょ」

「つーちゃんは迷惑とか気にしなくていいの!! 昨日出会ったばかりだけどなーちゃんは乙姫にとって娘同然、だから娘の為なら乙姫が困るのは後回しなの!!」


 乙姫は毅然とした態度でそう言った。


「母さん、ありがとう!!」


 母さんのこうゆう考えにはほんと頭が下がるよ。


「気にしなくていいからね。そろそろご飯出来そうだからなーちゃん起こしてきてくれる?」


「わかったよ、母さん!!」


 翼は乃愛を起こすため、乙姫の部屋に向かった。


 乙姫の部屋に入ると、丁度目が覚めたらしく乃愛がベットに座り込んでいた。


「乃愛ちゃん、おはよう!!」


「ふぁ~。お、おはよ~」


 乃愛ちゃん、まだ寝ぼけてる。

 寝ぼけてる様子も可愛いな、俺の中の何かが浄化されてく気分だ。

 乃愛ちゃん、寝ぼけが治まるまでもう少し掛かりそうだし、今のうちに着替え用意しとかなきゃ。


「乃愛ちゃん、着替え持ってくるから少し待ってて」


 翼はそそくさと着替えの用意を始めた。


 乃愛ちゃんを見る感じ昨日は母さんが俺の服を渡したみたいだけど、俺のお下がりだとぶかぶかすぎるよな、今日は服とか必要な物を買いに行くだろうし、どうしよか。

 ………あ!!あいつが置いてったやつならいけるかもしれない。


 翼は何かを閃いたのか自分の部屋のクローゼットに向かった。


 翼がクローゼットを開けると、メンズ用の服に混じってレディース用の服が2、3着かけてあった。


 翼はそのレディース用の服の中から空色に近い色のワンピースを取り出した。


 見た感じサイズは大丈夫そうだ。まさかあいつの趣味に救われるとは、今度何かおごってやろ。


 翼は友達に感謝しつつ、クローゼットを閉め乙姫の部屋に戻った。


 部屋に戻ると乃愛は寝ぼけが覚めたらしくベットを整えていた。


「乃愛ちゃん、着替え持ってきたよー。多分入ると思うけど」


「翼君、ありがとう!!」


「このぐらい気にしないで。じゃあ、俺先リビングに行ってるから着替え終わったら降りてきて」


「うん、わかった!!」


 翼は乃愛にそう伝えリビングに戻った。


 リビングに戻ると朝食の準備を終えた乙姫がテーブルに座って待っていた。

「なーちゃん、起こせた?」


「起こせたよ、今着替えてるからもう少ししたら降りてくるよ」


「わかったわ!!」


 それから5分ほどが経過し、乃愛がリビングへと降りてきた。


「乙姫さん、おはようです!!」


「なーちゃん、おはよう!! 朝食出来てるわ、食べましょ」


「はい!!」


 乃愛もテーブルに座り、三人は朝食を食べ始めた。


「なーちゃん、どう? 乙姫特製愛情マシマシたまごサンドは」


「ハート型のパン可愛いし、たまごもふわふわで美味しいです!!」


「それなら良かったわ!!」


 乙姫は嬉しそうな顔をした。


「翼君着替えありがとう。とっても可愛いワンピースだね!!」


「いいの、いいの。気にしないで」


「つーちゃん、そんな可愛いワンピースどこあったの?」


「俺のクローゼットだよ。翔星がさ家に置いてくとバレるからって俺のクローゼットに入れたんだよ、その中の一つを拝借させて貰った。」


「かけちゃんのか~、そんな可愛いワンピース置いてってくれて感謝だね!!」


「そうだね。ところで母さん、もう9時だけど仕事はいいの?」


「へ!?もうそんな時間!?」


 乙姫が時計を見ると、短い方の針が丁度9時を指していた。


「大変このままだと仕事に遅れちゃう!!二人に言わなきゃいけない事あったのよ。なーちゃんに必要な家具とかインテリア、洋服とかを買いに行ってほしいの」


「わかったよ、母さん。どちらにせよ行こうと思ってたから」


「流石乙姫の息子だわ。じゃあ、なーちゃん、つーちゃん、行ってくるわ」


「「いってらっしゃい」」


 乙姫はバックをパッと取り、仕事に向かった。


「翼君、乙姫さんは何の仕事してるの?」


「結構大きいメイド喫茶の店長だよ」


「店長さんなんだ!!すごい!!」


「じゃあ、俺たちもそろそろ行く準備しようか」


「そうだね!!」


 二人も朝食食べ、近所のショッピングモールに向かった。


 ま、そんな事があって今俺は洋服選びとかゆう超難易度イベントに直面している。


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この小説は半月に一本のペースで投稿していこう考えています。

投稿ペース速める場合などは活動報告に書いていくつもりです。


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