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72:望まぬ決着

賛否あるとは思いますので、よかったら感想ください。





















































































「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」



復活したのはエーテリアの泉。叫び声をあげながらの復活だったため視線をモロに集めてしまった。



「ハァハァハァ!!!!」



新鮮な空気を体に取り込みゆっくりと体を動かす。思考を奪い体の自由を奪う何かは既に体から抜けている。



まだ完全に復帰しきれていない体を、水に預けるようにして倒れこむ。底が深くはないので、溺れないように顔はうまいこと水面から上に出る。



意識が消える前に街への帰還タグをギンとギルファーに投げつけて発動させたけど無事に戻れただろうか。



気になりステータスから二人の状態を確認するとどうやら二人共無事に街まで戻れているようだった。よかった。無事にタグが発動したみたいで本当に良かった。



にしても体が全然動かん・・・・・



「アールっ!?どうしたっ!?」



泉に駆け寄ってきたのはマー坊だった。泉の淵まで流されたようで、マー坊は覗き込むようにこちらの顔を見ていた。



「おう・・・ハァハァ・・・・用事は済んだのか・・・・・ヒー・・・ヒー」



「んなことはどうでもいい!!お前顔真っ青だぞ!?」



「あぁ・・・だろうな・・・・・・ハァァ・・・・もう少しこのままいさせてくれや」



「バカ野郎!!こんなところで休むよりベッドで休む方がいいに決まってるだろ!!運ぶからもう少し頑張れよアール!!」



「あぁ・・・・わりぃ・・・」



そのままマー坊に運ばれて俺は一番近くにある施設。ギルドのベッドまで運ばれた。運ばれる最中悲鳴や驚愕の声が聞こえたけど反応するほど元気は残ってない。



ステータス上は何もないが、さっき感じた体を蝕む感覚はまだ体が覚えている。ベッドに寝かされるとマー坊が何か指示するようにその辺にいる奴らに何かを言っていた。



そうか、これがこっちの世界での毒の効果か・・・・けっこうエゲツナイじゃないか。



だーめだこりゃ。疲れてもう動けんし声もよく聞こえん。少し寝よ。















―――ログイン中のすべてのプレイヤーへ

―――臨時サブシナリオ『剣聖を救え』開始します































「ふがっ・・・・んあぁ?」



「「「「「「「「「「「『アールっ/師匠/小僧/爆破剣の人/リアル剣聖!!!!』」」」」」」」」」」」



目が覚めると居るわいるわ。リークレイレイマー坊ギルファーギンにガンテツさんにカーム。ルシオンにチーザー紫、他にも見たことないプレイヤーがわらわらと。



数名目に涙を浮かべている奴までいるもんだから驚いた。



「無事かっ!?無事だって言ってくれよ!!なぁアール!!」



「うっせぇ!!耳元で騒ぐな!!」



マー坊の無駄にデカイ声が耳に響く。そんなでかい声出さなくても聞こえるわ馬鹿!!!



起き上がるとまぁ凄いことになってた。さっきまで横になってて見えた数以上に人がいるんだもん。みんな視線を俺に向けてるわけだから何事かと思う。



随分寝たみたいで体が固い。試しに首を動かしてみるが骨が鳴る音がすごい。バッキバキやぞ。



「アール!本当に無事!?無理してない!?」



「今だけは無理しないで!お願いだから!」



リークとレイレイが必死になって俺のことを心配してくるが本当にどうしたんだよ。



「ぐっすり寝たからもう元気だって。心配性だなお前ら」



そういうのだが膝元に顔をうずめてワンワン泣いてしまった二人。本当にどうしたの?






―――――全てのプレイヤーへ通達します。臨時サブシナリオ『剣聖を救え』完了

―――――シナリオ参加プレイヤー全てに報酬が配布されました。

―――――報酬『30000D、UtS:剣聖の加護Lv1』




―――――サブクエストキーパーソン。プレイヤーネーム『アール』には以下の報酬が配布されます

報酬『30000D、星層の花×20、星層の欠片×20、星層樹の果実×20』

称号『剣聖』





「えっ!?なにこれ!?」



「よかった!!マジで良かった!!!」



――――ウォォォオォオオオオオオオオオオ!!!!!!



うっさっ!!?いや建物震えてんじゃねーか!?何人雄叫び上げてんだおい!?



いやそもそも何が起きてるのかさっぱりわからねぇんだけど!?というか今何時!?




あ、三時間くらいしか経ってないじゃん。なんだよびっくりさせやがって。



「ったく、手間取らせやがって、こちとら師範口説き落とすのに忙しいのによ」



「そう言いながら紫さんかなり焦ってたよね」



「うっせ!!黙れもやし!!目ェ覚めたんならもう行くぞ」



「あっと・・・チーザー紫?」



「あぁ?なんだよクソ剣聖モドキ!」



ひっでぇ言われよう。前にギルファーにサクっとやられたことまだ怒ってる?怒ってそうだなぁこの人。でもなんかよくわからんけど世話になったみたいだし。



「ありがとう。まだよく分かってないけど助かったよ」



「っ!!!!うっせバーカ!!」





―――チーザー紫からフレンド登録依頼が届きました。承諾しますか?





承諾っと。断る理由もないしいつかお礼もしたい。連絡手段があるなら助かる。



「っ!!!!!うっせーバーカ!!!」



二回も同じ事を言ってズシズシと音を立ててそうな勢いでチーザー紫はどこかへ行ってしまった。今怒られる要素あったか?いや別にいいんだけど。今回助けてもらったみたいだし。



「なら僕も戻ろうかな。アール君も元気そうだし」



「ルシオン。なんかお前にも世話になったみたいだな。ありがとう」



「いいって事さ。運営も久しぶりに面白いことをしてくれたし、僕としても現実味のあることだったから本気になれたよ」



「???」



本当に俺に一体何があったの?色々気になったのでステータスとか設定とか時間の確認とか色々見てみるけど特に変化はない。他には何か・・・メールの量やばすぎんだろ!?なんだよ500って!?しかも現在進行形で増えてるっ!?



とりあえず全部流し見てみるとフレンドからのメールばかり。



『良かった』『助けられて本当に良かった』『また一緒に修行しましょう』



とかそんな文面ばっかりだった。本当にどうしたの?しつこい様だけど俺寝てただけじゃん?



そんな思いを抱きながら流し読みしていると運営からのメッセージが届いていた。



「珍しいな」














「へ?」



おかしい。ポチッと開封すると意識がどこかに飛ばされた。一瞬意識が飛ぶとそこはお城にあるようなカフェテラスで、一人の女性がいた。



「初めましてアール様。私は『エクスゼウス』所属で『プラネットクロニクル』の運営チームの一人、エックスとお呼び下さい。」



「あ、これはどうも。アールです。初めまして」



「立ち話もなんですのでこちらにどうぞ」



「あ、はい。それでは失礼して・・・」



テーブルの上には紅茶、それに高級そうな洋菓子を始めとしたスイーツがたくさん並んでいた。スゲェうまそう。



「まずこの空間ですが特殊な空間となっていましてプラネットクロニクル世界とはまた別の時間軸となっています。ですので向こうの世界では一秒も経過しません」



変態企業すぎない?時間加速だけでも十分なのに別の時間軸とかオーバーテクノロジーにも程があるでしょ?



「こちらのものは是非お召し上がりください。アール様のために用意させていただきましたので」



「・・・では、いただきます」



あ、やっぱりめちゃくちゃ美味しい。ケーキのスポンジふわっふわでクリームも丁度いい甘さ、いちごもこんなに甘いのに何個も食べられる。



「すごく美味しいです」



「お気に召したようで用意した甲斐がありました。食べながらでいいので今回のことについてお話してもよろしいでしょうか?」



「はい。お願いします」



流石に食べながら聞くのはちょっと悪いので手を止める。



「今回アール様が新イベント中のボスと戦闘中に倒れたのは、御察しのとおり毒による瀕死となります。ここまではよろしいでしょうか」



「はい」



「ありがとうございます。では話を続けますね。その後エーテリアに戻ったアール様でしたが毒による体への影響が想定以上の数値を示してしまい、復活後にも影響を与えてしまうものでした」



「その為臨時の処置としてアール様の精神を睡眠状態にさせていただきました。現実の体についてはこちらで脳波を確認しましたところ異常がありませんでしたが、もし何かあればすぐにご連絡ください。全て対応させていただきます。」



そんなに凄いことになってたのか。エクストラモード選んだ時点で色々と想定はしてたけどそこまでぶっ飛んだことになってたとは・・・・



「分かりました。でもエックスさんがそう言ってくださるなら大丈夫だと思います」



エクスゼウスのその辺りの技術を全面的に信用している。伊達に5年以上リアルハードモードで遊んでないし。その間ずっと元気で悪影響なく過ごせたんだから問題ないという感じだ。



因みに毎年ある現実での健康診断の結果はウルトラマンモス健康体と言われるくらいには健康だ。



「ですが万が一があった場合は無理せずにご連絡ください。治療費や入院費、その後の慰謝料に関しても全て用意する手筈は整えてありますので」



「いえいえ!?そこまで大事にする気はありませんって!!私はエクスゼウスの皆さんを信じていますから」



「っ!!!・・・そ・・・そうですか・・・ありがとうございます。ですが無理はしないでくださいね?我々も初のリアルハードモードクリア達成者であるアナタ様を大切に思っておりますので」



なんというかここまで特別優遇してもらえると嬉しい。ならこの状況をありがたく利用させてもらおう。



「一つ聞きたいんですが俺が侵された毒について教えていただく事は可能でしょうか?」



「可能です。アール様が受けた毒は『テルナ=コルハ湿原』のエリアボス『ドラゴンゾンビハザード』が体内で培養している毒です。液体ですが空気に触れると直ぐに気化して周囲を毒で蝕むものです。また特殊な条件をクリアした方にはその毒の効果が付与された武器が入手可能になっています」



そんな恐ろしいもんあるのか。俺に使われた毒ってトンデモないモノだったんだな。ギンとギルファーが無事で良かった。



「正直に申しまして、あの段階で現状最悪の毒をアール様が受けるとはこちらも想定外でした。しかし数値の設定でご迷惑をおかけした事は我が社の失態です。申し訳ありませんでした」



「いえいえ、気にしないでください。キツかったですけど今後のゲームの設定に貢献できたと思えば逆にいい経験でしたので」



気持ちはβテスターだな。実際俺もそんなに怒ってないし、不満もない訳だし。




ついにアール。変態企業社員と遭遇。


エックス実は一度登場してます。

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