66:修行の成果とステータス
目でわかる結果が出ると人は喜びますので
「お・・・・おっまっ!!?」
「しかもアールエクストラモードでそれでしょ?やっぱり化物なんじゃないの?」
失礼な。俺だって流石に2万超えたら流石に疲れる。それに彼此五年以上続けている修行だ。これくらいは出来ないと恥ずかしいだろ。
ゲームでも修行、現実ではゲームの為の修行。修行三昧だったんだぞ?これでも。まぁそれを言っても尚更怪物扱いされそうだし、それこそ怪物だと思われそうだから言わないけど。
「ま、これもリアルハードモードクリア者の実力ってことd「ウオォォォォォオォオオ!!!?!!?!?」うっさっ!?」
突如雄叫びが上がった。それに続くように至るところから歓喜の悲鳴やら怒声やらが上がり始める。
「うっせぇぞ!テメェら!」
「剛リキさん!!スキル見て!!スキル!!!」
「あぁ!?スキルがあんだって・・・・・・うぉぉぉおおおおお!!!!!!!」
あ、出たのね『天匠流(未熟)』。一応修行だし出ても不思議じゃない。『UtS:師範代』のスキル発動アナウンスはなかったから発動していない。至るところから『天匠流』と聞こえたので手に入ったのは間違いなさそうだ。そう言えば・・・
「ギン、ついでにギルファーも、ちょっといいか?」
「なんじゃ師匠?」
『なんだ?』
「お前らのスキル構成とかどうなってるの?」
「おぉ!そうじゃった!師匠に見せていなかったのじゃ!ちょっと待つのじゃ!」
『ふん・・・・やっと興味を持ったのか・・・』
うっせ。今の今まで考えたこともなかったんだよ。今回ギンの修行で他のプレイヤーにもついに天匠流が手に入ったわけだ。
それがゲームシステムとしてなのかギンのスキルとしてなのか見せてもらえばわかるかも知れないし。それに二人とも俺の従者として今後戦闘にも参加するだろうし見ておきたいのもある。
今まで忘れてたけど。
二人がなにかの仕草をすると俺の滅多に使わないシステムウィンドウが立ち上がり、二人のステータスが表示された。
ギルファー Lv99
種族 鋼牙狼
HP 200
MP 471
攻撃力 不明 防御力 不明
魔力 0 素早さ 変動
命中率 不明 幸運 変動
[アルティメットスキル(UtS)]
:鋼LvMax
:形態変化(専用)LvMax
:身体変化(専用)LvMax
:鋼雷分身(専用)Lv5
ギン Lv99
種族 銀狐族
HP 8374
MP 498
攻撃力 429 防御力 398
魔力 268 素早さ 632
命中率 532 幸運 777
装備
武器:九尾刀『天照』(専用)
頭:簪(専用)
胴:九尾の戦和装(専用)
腕:九尾の戦和装(専用)
腰:九尾の戦和装(専用)
足:九尾の戦和装(専用)
その他:九尾の羽衣(専用)
アクセサリー1:無し
アクセサリー2:無し
[アクティブスキル(AS)]
・見切りLv5
・心眼LvMax
・クリティカルアタッカーLv4
・気配察知LvMax
[アルティメットスキル(UtS)]
・天匠流LvMax
・師範代LvMaX
・継承者Lv2
・九尾妖術(専用)LvMax
予想はしてたけど強いなオイっ!?ギルファーに限ってはステータスが仕事してねぇ!!
スキルは確かLv6がLvMaXだって話だから持ってるスキルは全部強い。
ギルファーのスキルはなんとなく全部わかるとしてギンのスキルはわからないのが二つ。どっちも察することはできるけど。
妖術はそのままだろうし、継承者は間違いなく師範代の上位効果。効果見れないかな・・・・あ、見れそう。
九尾妖術(専用)
・九尾のみが使うことができる特殊な術。魔術や呪文に似ているが違う。
継承者
・ごく限られたものにしか与えられない特別なもの。武術を極め、師として高い技量と実力を持つ者が自身以外の『UtS:継承者』を持つ者に認められた場合のみ習得できる。
[効果]
・師範代の効果を戦闘時のみではなく『修行』でも発動する。(効果は継承者のレベルに依存する)
うわぉ。やっぱり想像した通りの効果じゃねーか。
修行の成果はどれくらい出てるのかね・・・・リークの習得率で確認させてもらおう。
そのままウィンドウを操作して自分のステータスから師範代の効果を確認。
修行者
リーク 月光流Lv1 2/150 天匠流Lv1 9/150
前に見たときよりも1上がってる。未熟が取れるのはまだまだ先になりそうだ。そう簡単に取られてもそれはそれでなんか納得いかないけど。
「おぉ!?師匠師匠!!」
そんなことを考えているとギンは耳をピコピコ動かして呼んでいた。どうしたのだろうか?
「どうした?」
「どうしたもこうしたもないのじゃ!!師匠は継承者のスキルを持っておらんのか!?しかもレベルが低いではないか!?」
あぁ、俺が従者のスキルを見られるように従者からも俺のスキルを見られるようだ。
「もしかして俺が五代目って言ったの嘘だと思ったのか?」
スキルレベルもステータスも俺のほうが低いし疑われても証明のしようがない。そうなるとうまいこと話をしないとダメそうだな。
「それはないのじゃ!!」
ないのね。信じてくれてありがとう。
「あの時見せてくれたのは間違いなく天匠流じゃし・・・・はっ!?もしや生まれ変わった時にスキルを失ったのかっ!?」
「あぁ・・・そういう事にしといてくれるか?俺も多分そうだとしか言えないんだよ」
そもそも続編だとすら思ってなかったし、最初使えるとも思ってなかった。エクストラモード見つけた時にはなんとなく使えるんじゃないかと思った程度だったし。
「わかったのじゃ。妾は師匠の言葉を信じるぞ。妾は人を見る目はいいのじゃ」
「悪いな。助かる」
「うむ!師匠を信じるのは弟子の・・・ひぐぅ!?」
「じぃ・・・・・・・」
サッと俺を背にして何かから身を隠したギン。その何かは言わずもがなリークである。
ハイライトが消えた眼光がギンにまっすぐと向けられており正直見慣れてなかったら俺も怖い。ついでに少し離れたところからユラユラと揺れながら、同じくハイライトを失ったレイレイが近づいてくる。
ローブを掴む手が震えており本気で怯えておるようだ。
「リーク。ほら手握っていいから落ち着いてくれるか?レイレイもほら」
「・・・・・30分」
「・・・・・40分」
上からレイレイ、リークの順番である。それで落ち着いてくれるなら全然いい。どうせ朝だしそこまで長くやっていられる訳でもない。
ちょうど50分くらいのんびり過ごせば、現実で朝飯にはちょうどいい時間なので一旦落ちるつもりではいるし。
差し出した手をグッっと固定して二人はそのままペタンと座り込む。立ったままだと俺の腰に来るので俺も合わせて座る。
そうなるとギンも俺を背にして座るわけだ。射殺されそうな目はまだ消えないのでプルプル震えている。
「お・・・おう新人・・・・前の言葉撤回してやるよ」
「わかってくれて何よりだ」
不思議と嫉妬とか妬みの含まれた視線は少なかった。みんな察してくれてありがとう。
結局、二人を連れてログアウトしたのは二時間後のことだった。途中から普通だったけど触れると地雷っぽいからノータッチ。
後日知った話だが、リークとレイレイのヤンデレ説が掲示板に上がり、一部ファンを興奮させ、一部ユーザーを恐怖のどん底に沈めたらしい。相対して俺に対する評判が上がっていた。
ハイライトが消えた人って怖いですよね。




