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63:天匠流第14代目継承者

第二章ラストです。次から新章突入します。



「す・・・すまぬの。年甲斐もなく泣き叫んでしもうた」



「気にするな。誰だって泣きたいときはあるし、そのときは泣けばいいさ」



すっきりした顔で、少し恥ずかしそうにそういうギン。顔を赤くしているのがバレたくないのか少し顔を隠している。それでもバレバレなのであまり意味はないのだが。



「お師匠!!良かったですね!!これでお師匠の剣がいろんな人に認められますよ!!」



刀気は自分のことのように喜び飛び跳ねている。師匠の喜びは弟子の喜びと言ったところだろうか。



「う・・うむ。改めて思うとやはり恥ずかしいのう・・・・これも人の営みから離れていた期間が長すぎた結果かのう」



ここでただ単に褒められたり認められたりするのに慣れてないだけだろうと無粋なことは言わない。ただ無言で頷くだけだ。



「おっとそうじゃった・・お主らすまんかったの。話がしたいと言っていたしこの馬鹿弟子を助けてくれた礼もまだじゃった」



ずっと待ってくれていた剛リキたちクラン『剛戟』の面々。彼らはにこやかに笑みを浮かべながら首や手を横へ振りそれを否定した。



「気にすんな。俺らも目的があってそっちの男を守ったに過ぎない。礼を言われる義理はねーよ」



「そうか。なら目的について聞かせてもらえるかの?予想はつくが」



俺も予想つく。ここまで大々的に言ってるんだし間違いなくそっちの話だろう。



「ゴブリンどもに勝つために俺ら時代人は『天匠流』を求めてる。俺らに『天匠流』を教えてくれ」



「うむ・・・・・・」



「お・・・お師匠・・・?」



つい先ほど同じことを言われて断っているギンだ。刀気もそれを見ていたからどんな反応をするのか不安でしょうがないのだろう。



「よかろう。じゃが修行は厳しいぞ?泣き言を言わずついてくる自信はあるかの?」



「っ!!!!お師匠!!!」



どうやら泣いたことで彼女の中の何かが吹っ切れたみたいだ。若干照れくさそうにしながらも彼らの面倒を見るとギンは高らかに宣言した。



「感謝するぜアンタ!!いや!!俺らもお師匠と呼ぶべきか?」



喜ぶ顔を隠さずに剛リキが問いかける。ギンは首を横に振り苦笑いをしていた。



「ギンじゃ。天匠流第14代目継承者。銀狐族のギンじゃ。好きに呼べ。喜べ馬鹿弟子。お主の弟弟子の誕生じゃぞ?」



「はいお師匠!!兄弟子として頑張ります!!」



初の弟弟子ができたことで体を大きく動かして喜ぶ刀気。そんなに嬉しかったのか。



「おっしゃァお前ら!!これでゴブリン討伐の為の第一歩だ!!世話になるギン師範に頭下げんぞ!!」



「「「「「「「「「「「よろしくお願いします!!ギン師範!!」」」」」」」」」」」



剛戟のクランメンバーはやっぱり声がでかい。ちょっとピリピリするが弟子を持ったものとしては気合がある弟子が増えて嬉しいはずだ。



「うむ!では二日に一度、妾はエーテリアの街へ赴こう。その時が修行の時間じゃ。どうせ他にも希望する者がおるのじゃろう?どこか広い場所にて皆で待っておれ。良いか?」



「「「「「「「「「「「押忍っ!!!」」」」」」」」」」」



こうして、プラネットクロニクルで最初の天匠流継承者。14代目継承者ギンが表舞台へとその姿を見せたのであった。













































「ありがとうな」



「何、気にするでない。妾がそうしたいと思ったのじゃ」



剛リキ達はそのまま街へと戻り、刀気も一度戻ると言って帰っていった。俺はというとギンを家まで送り届けるためにギルファーと共に家まで向かっている。



「5代目・・・いや、これからはお主のことを師匠と呼ばせてもらおうかの」



「へっ?」



余りにも唐突すぎて変な声が出てしまった。いやいや。



「いやいや、俺はギンに何も教えてない。それにギンの師匠は色々教えてくれた馬鹿師匠だろ?」



「そうじゃよ?お主の言うところのばか師匠じゃ。けど継承者だからといって誰かの弟子になるのがダメじゃと言う理由にはならんじゃろ?」



確かにそうだけど・・・・


『ククク・・諦めろアール。この女狐、なんと言おうと貴様に付くつもりだぞ?』



「そういうことじゃ。諦めて妾を弟子とするが良い」



いやいや・・・・ちょっと待ってくれない?俺今まで弟子とったことは一応あるけど継承者クラスの実力者を弟子にしたことはないぞ?



それにギンの剣は既に仕上がっている。ここに別の剣を馴染ませるのはもったいない気がする。あと、弟子云々も含めてリークに早々に話をしないと半殺しにされる気がする。



「ダメかの?妾のような世間知らずの狐はお主の弟子には成れんのかのう?」



「うぐぅ・・・!!?」



『落ちたな』



上目遣いからの涙目は卑怯だろお前・・・・!!くっそう!!もうどうにでもなれだ!!



「わかったよ・・・ただしお前の新しい弟子を蔑ろにはするなよ?それが条件だ」



「勿論じゃ。妾とて弟子を持つ身。師匠しての役目はしっかりと果たすと約束しよう」



尻尾を振りながら笑顔で答えるギン。心なしか顔の横に桜の花が咲いているような気がする。





――――『銀狐族のギン』がプレイヤー名『アール』の従者として参加しました。

――――同行者の選択は対象のNPCとの会話にて可能です。

――――同行者(NPC)は最大4人(モンスター含む)まで同行可能です。







なんかギルファーに続いて二人目の従者になったんだけど?いや嫌じゃないけどさ・・・



「うむ!では師匠よ!早速修行と行こうではないか!!ちょうどいい相手も出てきたようだしの?」



また出たよカニ。ガンドロックキャンサーの方だけど出てきたよ。狙ったかのようなタイミングで出てきやがったよ。ってか絶対に狙ったろ?



『ククク・・・女狐よ。貴様の先輩である我を慕え崇めるのだぞ?』



「何言っておる犬っころ。師匠の下にいるなら上も下もないのじゃぞ?よってそれはないのじゃ」



・・・・・・ギン結構度胸あるよな。ナリはこうだけど一応ギルファークロニクルモンスターだったわけだし。そんなことをしているがカニは既に俺たちを敵として捉え向かってくる。



『なるほど、ならば実力を持って示してやろう。貴様が我の下であるとな』



「面白いではないか。妾も師匠の見ている前じゃ、ちと本気でやってくれよう」



「言っとくけど味方同士で戦うなよ?やるならカニ相手でやってくれ」



『当然だ』



「勿論じゃ」



「ならよし。それじゃとりあえず・・・・」



「「『このカニ斬る/喰らう!!』」」



このあと三人で襲いかかったこと(誤字にあらず)とギルファーが珍しく本気でやったこと、ギンの実力がそれに迫る勢いで強かったこともあり多分今までで一番早くレイドモンスター討伐できた気がする。



というか俺よりも従者の方が強くない?





従者二人目登場。


狼と狐。

どっちもモフモフです。

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